其処に、 其の立ち姿が在る事の意味と。
其処に、 自身が並び在る事の意味と。
其の両者を、 天秤に掛けるとすれば。
自身の想いなど、 歯牙にも掛ける事は無い。
其れ故に。
其の微睡みの世界で。
一歩、 一歩、 歩みの在る事へ。
切なさに同居して。
嬉しさが、 止め処なく溢れ出るのだろうか。
其れとも。
唯。
其れだけ、 絶望的だと想って居るからか。
あの子は。
「お散歩する夢を視たの。」 「でも・・・。」
自身の脳裏で。
望みを、 半分だけ叶える。
俺とは、 違う雄と寄り添いながら。
現実は。
「お散歩できるくらいに快復を祈っていたけれどね。」 「小坊主ちゃんも治れってずっと願っててくれたのかもね。」 「今は車椅子でも移動できないよ。」
確かに、 望みの極薄い話なのだから。
せめて、 夢の中では。
一緒に、 歩かせて貰えないのかな。
---------- References Dec.26 2016, 「自らは獲れぬ光でしょうか」 Feb.12 2016, 「望まぬ目先を謀るのですか」
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