人に因って。
其の感覚の確度には、 随分と、 違いが在るから。
其れが、 勘違いで片付けられる事を。
請うて了うけれど。
殊更、 其の感覚に優れた人故に。
隠しても、 隠しても。
絶望感が溢れ出る。
「私、頑張ってきたけど。」 「もう直ぐ居なくなると思う。」 「予感なんだけどね。」
あの子は。
暫く振りに、 確信めいた言の葉を綴った。
唯、 待つ身の苦しさは。
所詮、 お互い様で。
次は、 今は。
自身で担うべき役だけれど。
「私が居なくなったのを知るのは。」 「携帯が通じなくなったのが分かった時だと思う。」
唯、 終わりを待つ身に据えられたのは。
始まりを待たせた故の、 業なのかな。
---------- References Jul.13 2016, 「自ら消せる内にでしょうか」 May.28 2016, 「終着地を見据えられますか」
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