雲間の朝日に想うこと


< 此方への重みは残って居ますか >


繁る其の息吹と、
溢れる其の生気は。

魅惑的な響きを、
奏でるけれど。


本来は。

決して、
視えては為らぬ景色で。








其の恩恵を、
甘受出来る距離は。



即ち。

其の恩恵を得る事は出来ぬ姿を、
意味するのだ。

















娑羅双樹。





命の象徴は。

同時に、
死の象徴だ。






















あの子は。



 「出掛けてくるって言った理由が。」
 「夢の内容だったんだ。」

 「そっか。」

 「どこかの木の下で綺麗な緑色した葉っぱを付けた木の下で。」
 「場所が分からないから探してでも今行かなきゃって。」
 「出来なかったけれど。」



召された娘や、
嘗ての彼が、
其処で待って居たのだと。

そう、
口にする。
















其処が何処なのか。

あの子が、
気付かぬ筈は無いのに。


俺には、
要らぬ惑いを抱かせぬ様にと。

頑なに、
想って居るんだろうね。





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References
 Apr.10 2016, 「扉の先は黄泉でしょうか」







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2016年04月11日(月)


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History
2009年04月11日(土) 馬鹿げた意地は捨てられませんか
2006年04月11日(火) 片方だけで育む物でしょうか
2004年04月11日(日) 比べれば明確に失格ではないのですか
2003年04月11日(金) 歓べないのですか
2002年04月11日(木) 見えない道を歩けるか
2001年04月11日(水) 不安を消してはくれませんか





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