雲間の朝日に想うこと


< 今更贖罪の心算ですか >


其れは、
想いの解離だろうか。



其れとも。



互いが、
互いに、
想う故の。

想いの、
向きの相違だろうか。
















個々に想い描く場所が、
異なる事は。

寧ろ、
自然な事で。



其の差異を、
補い続ける想いに。

想いは、
宿るのだけれど。









あの子に浮かんだ、
其の場所が。

二人の場所で。



俺に浮かんだ、
其の場所が。

決して、
二人の場所では無い事は。




大きな差異に他ならない。




















 「お願いがあるんだけど。」
 「付き合って欲しいところがあるの。」

 「良いよ。」
 「俺に資格が在ればの話だけれど。」


 「資格なんて考えた事無かったな。」
 「松島に行きたいの。」

 「そっか。」


 「遊覧船で指食べられたいの。」

 「痛いよ?」















そうだね。









俺が、
真っ先に其処を想い浮かべた、
其の理由は。



あの子への想いでは無くて。

きっと、
俺に在る疚しさのせいだね。





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References
 Aug.03 2015, 「観に行く場所では無いですか」
 Apr.21 2012, 「未だ進めぬ日付でしょうか」
 Jul.21 2011, 「照らせる深さでしょうか」







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2016年03月10日(木)


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History
2008年03月10日(月) 好きだけが理由でしょうか
2007年03月10日(土) 不要の起点だったのでしょうか
2006年03月10日(金) 一歩目は何処に在るのでしょうか
2003年03月10日(月) 揺らぐのは自分の心が足りないからか
2002年03月10日(日) 話を戻して良いのか
2001年03月10日(土) そんなことがあったのか





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