其れは、 解決の為の術では無いと、 知りながら。
自身の一部を生け贄に、 僅かな、 安寧を得る。
是か、 否か、 其の意に拠らず。
不可避的に、 為されたのかも知れないけれど。
一つ、 一つ。
手足をもがれて行く、 日々ならば。
其処に、 価値を見出す事は。
恐らくは、 難しい。
其れ故に。
因果の見透せぬ、 自身へ。
殊更。
苛立ちと不安を、 向けて了うのだろうか。
「何で動かないの?」 「もう動くことないの?」
あの子が、 ようやっと絞り出した、 言の葉は。
此れ迄に無い程。
救いを、 渇望する。
想定以外の繋がりをも、 断つ術が。
施されたのか。
飛び散った悪巣に連なる、 節々を、 削り取る作業は。
何故か。
対側の自由を差し出せと、 主張して来た。
---------- References Dec.02 2015, 「半信半疑のお帰りでしょうか」
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