格別な効力を為す刻が、 在るから。
私の想いを、 公の姿へ掛け合わせる事に。
理は在るのだけれど。
其れは。
飽く迄、 公を積み増す為に懸ける、 心意気で在って。
決して。
私を裏打ちする術では、 無いのかも知れない。
私には。
時に邪な想いが、 宿るから。
「荷物来ないからさ。」 「随分仕事の遅い弁護士だなって思ってたよ。」
「そりゃそうだよ。」 「私死んでないから荷物なんて贈れないもん。」
あの子は。
自身の死と引き替えの書面に、 遺志を預けた故に。
其の雄が、 後見の役を果たせぬ絡繰りを。
伝えて来る。
此の期に及んで迄、 恵まれぬ、 男運と不遇に。
何の因縁かと、 痛哭する。
無論。
自身も、 其の内に含まれて居るのだけれど。
---------- References Dec.02 2015, 「半信半疑のお帰りでしょうか」 Nov.07 2015, 「悪果に権利は在るのでしょうか」 Nov.05 2015, 「望みを叶えたのでしょうか」
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