自身を取り巻く其の、 要素は。
一つ、 一つ、 個別に動いて居る様に見えて。
少しずつ、 共鳴し合って居るから。
何か其の一つだけを、 取り除く事は。
案外、 難しいのだけれど。
其れでも。
自身に巣喰う苦痛の、 せめて、 其の一つだけ。
蓋が、 出来れば。
少しは。
其の先が灯る様に、 想えるのだ。
深く奥底の闇に。
其の身が、 囚われて居るが故に。
あの子は。
「病気鬱が治ったら。」 「明るい未来の夢が見られる?」
自身の陰を、 一つ。
吐き出して寄越す。
「双極性に上塗りなんだけれど。」 「やっぱり死ぬまで治らないよね。」
其の可能性が、 極めて低い事を知りながら。
「見られるかも知れないね。」
答えに為らぬ答えを、 返す事も。
安易に、 無責任に、 確度の低い答えを返さぬ事も。
きっと。
分かって居るんだろうな。
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