本当は。
一定水準を満たした、 湛えられる水を希うけれど。
乾きを抱えた儘、 穏やかに在り続けるか。
時に過分の潤いを提供しながらも、 乱高下する波紋か。
其の殆どが。
高さと、 平穏と、 何れかを生け贄に捧げて居るのだろうか。
何方かと問えば。
揺れずに在る事へ、 重きを、 置いて居るにも関わらず。
想いは。
然程、 望みを反映しない。
希う想いには、 其れ相応の難易度が付随すると、 理解しながら。
想いとは、 望みとは、 裏腹な一瞬に過ぎないのだと、 感知しながら。
「一番大好きな人で。」 「一番大嫌いな人。」
「俺の事?」
「一番幸せにしてくれる人で。」 「一番不幸にしてくれる人。」
「極端だね。」
其れでも。
ふと訪れる、 其の一瞬を壊せないね。
---------- References Sep.20 2012, 「白でも黒でも無い事でしょうか」
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