何事も。
二つの事柄を比して、 相対値として感知されるから。
如何しても。
其の優劣を、 秤に掛けて了うけれど。
其れ等は。
飽く迄、 或る特定の物差しを掲げた上で、 大小を示すだけで。
其処に、 良し悪しの概念も無ければ。
其処に、 物差し以上の重みも無い。
産み出した容に、 苛まれたとしても。
単に、 他の物差しに気付けぬだけで。
比べた其の値が、 大きかったとしても。
其の優劣など、 僅かな物差しでは量れぬのだ。
自身の容を他者へ委ね。
「喜怒哀楽きちんとしてて。」 「素直に伝えたいことはきちんと伝えられて。」 「表で生きて欲しい人だよね。」
其の裏で主を支え続ける、 もう一つの存在も。
現世へ、 辿り着く事叶わずに。
「素敵な人でさぁ。」
自らを守護に昇華させて、 漂う稚児も。
あの子には無い、 武器を。
持って居るけれど。
「残ってるのが私みたいな訳有り人間。」 「申し訳無いや。」
そう零す、 あの子の様な生き様は。
誰にも真似は出来ぬ、 唯一無二だと。
想うけれどな。
---------- References Jun.30 2015, 「何処から生まれた謝罪でしょうか」 Jun.29 2015, 「想いの強さで負けたのでしょうか」
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