一つ、 一つ。
其処に宿る、 想いの深さなんて。
容易く、 失せて終う物かも知れないけれど。
其れは、 互いが同位に在る際に。
辛うじて、 受容される話で。
少なくとも。
丁寧に、 其処に想いを注がねば為らぬのは。
長じた立場の務めだ。
自身の相手と。
自身の子と。
何故に、 同列に置くのだろう。
「あげた意味ないじゃん!」 「一生懸命探したのに。」
寝床で。
悔し涙を流し始めた娘を、 そっと、 抱きしめながら。
娘には。
其れが移らぬ様にと希う。
欲しい欲しいと口にしながら、 贈られた物を、 大切にしないのは。
昔から、 姫の性悪な所だけれど。
せめて。
自身の子の、 其の痛み位は。
想い遣れないのかな。
---------- References Sep.24 2015, 「想いは在ると言う事でしょうか」 Jun.19 2011, 「千切れた芯は結い直せますか」 Dec.07 2010, 「一つの幹に為り損ねましたか」 Sep.08 2009, 「心から祝えたのでしょうか」
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