其処に在る、 在り触れた風景故に。
其の、 積み重ねを想うのだろうか。
非日常の、 稀な出来事故に。
其の、 刹那を想うのだろうか。
在り触れた、 二度目は無いかも知れぬ、 其の刹那を。
丁寧に、 丁寧に。
想い極める。
空港に降り立った、 其の直後。
画面に、 慣れた顔が踊り。
出張先への、 移動の行程と。
普段の、 通勤経路が。
十数分だけ交錯した。
「今日はありがとね。」
「まぁね。」 「近くに居たからさぁ。」
「逢えると想って無かったから嬉しかった。」
「まぁね。」 「私、優しいからねぇ。」
喧噪の駅構内で。
あの子は、 そう応えたけれど。
本当は。
待ち構えて居た様な気がするんだ。
最後かも知れないからと。
---------- References Jul.26 2014, 「夢や目標は無力でしょうか」 Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」
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