伏線と、 仄めかしと、 避ける様な比喩と。
そんな物を並べた処で、 核には、 辿り着けないから。
意を決して。
祈る様に、 縋る様に、 言の葉を放つけれど。
本当は。
核に臨めば、 時は、 否応なく進み。
核を避け続けても、 時は、 磨り減って行く。
八方は皆、 既に詰んで居るのだと。
唯。
そう言い聞かせる為の、 言の葉なのだろう。
不可避の、 予想に違わぬ応えと共に。
「さよなら。」 「元気で。」
あの子は、 そう言い残して去る。
「あのな。」 「うんとな。」
「どうしたの?」 「言い難そうね。」
「うん。」
「クラスIVだよ。」
「IVの?」
「IVの厳しい方。」
「そっか。」
何故に。
罪無き側にばかり、 試練や罰が、 注がれて終うのかな。
---------- References Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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