数多の生命が、 産まれ、 消え逝く日々の中で。
幾度も、 幾度も、 潰えの刻へ面する事は。
自身を、 何方へ誘うのだろう。
麻痺だろうか。
総てを、 極めて浅い場所へと留めるのだろうか。
闇だろうか。
総てを、 極めて深い奥底へと封じるのだろうか。
安易に流され、 自身を唯の玩具に模して。
幾多の命を絶ったと言う、 其の罪と罰。
自身を生き存える引き替えに、 想う命を奪ったと。
自身の歩みを否定する、 自責の罪と罰。
「償いしなきゃって。」 「罰なんだって。」 「そう思ってきたけど。」 「疲れてるんだぁ。」
あの子の囚われた、 特異的な人生観と死生観に面し。
一瞬。
返しの、 其の言の葉が澱み。
慌てて。
継がれるで在ろう次の句を、 予測し、 対処を想う。
軸足。
例え理解出来ずとも、 例え怯んで了っても。
此処に軸が在れば、 あの子の振れは治まるのだから。
「小坊主も大変だろうし。」 「付き合いきれないと思ったら隠さず言ってね?」
「はいはい。」
聞き流す振りをして、 逃さず心に留め置く様に。
普段通りに居れば、 良いよね。
きっと。
---------- References Apr.21 2012, 「未だ進めぬ日付でしょうか」 Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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