例え、 維持される事は在っても。
少なくとも、 減らされる事は無いから。
必然的に。
時を重ねれば、 其れは、 加算され逝く。
如何に、 緩和の術を駆使したとしても。
其の閾値を凌駕する力に、 蹂躙される刻は。
徐々に、 徐々に、 嵩を増しては。
日々を喰い荒らして終うのだ。
僅かでも。
其の刻が、 増えぬ事を祈りながら。
「今の痛みはいつもの背面が主だから。」 「一昨日の夜中は【助けて】ってメール送りかけたくらい。」 「子宮辺りが痛くて泣きかけたけど。」
総てを負おうと。
鋒を自身に向け続ける、 あの子の、 其の頑な意思に。
抗える程の得物が。
此の手に出来ぬ事を、 呪う。
---------- References Jul.02 2013, 「生殺与奪と言う事でしょうか」 Apr.30 2013, 「和らげて居る心算でしょうか」 Apr.05 2013, 「土台の揺らいだ青写真でしょうか」 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」
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