何れ程。
強靱な想いが、 其処に在ろうとも。
自身の乞う、 多種多様な要求に。
全て、 応ずる事の出来る、 個は。
皆無なのだろうか。
其れ故に。
自身の周囲に、 一つの環境を築き上げ。
臨機応変に。
其れ其れの個と、 人は、 踊るのだ。
掛け替えの無い、 唯一の存在は。
実は、 唯一では無く。
唯一の数だけ。
唯一が、 存在するのかも知れない。
「もっと早くに逢ってたら。」 「俺の傍に来たのかな。」
「私は計算高いから。」 「自分の幸せを護れるなら行ったよね。」
一番近くの雄が、 然したる唯一を持たず。
此の俺が、 何れ程、 想いの唯一で在っても。
自身の歩みを、 相手に重ね得る対象が、 在れば。
其処に、 自身を併せるのだ。
数多在る、 複数の、 基準の異なる唯一を。
俺は、 幾つ、 専有出来て居るのかな。
---------- References Aug.19 2006, 「悪しき依存でしょうか」
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