想いが接触を産むのだろうか。
其れとも、 交わりが想いを放つのだろうか。
時に一方を補完し、 時に両輪と為り。
絆を縒り逢わせ行く筈だけれど。
飽く迄。
其の機能は、 互いの針路が一致する時に、 限られる。
互いが、 互いを、 妨げるよう。
其の針路が、 対称位置を指し示す時。
増そうと、 緩めようと、 合わせようと。
互いは、 永遠に平行線なのだ。
「ねぇ姫。」 「一緒に流星群見ない?」
「嫌だよ。」 「なんで小坊主と?」
不要なのかな。
距離を、 詰める工夫も。
距離を、 離さぬ工夫も。
ほんの少し手を伸ばせば届く程、 直ぐ傍の窓辺に。
在る筈なのにね。
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