解は無数に在って。
解法も唯一では無くて。
其の一つ一つを、 手探りで、 手繰り寄せて。
初めて、 其の可否を論じられるのだ。
其れ故に。
例え、 同一で無くとも。
類似した試行の歴史を、 紐解いては。
基準値を欲して了う。
狭間で。
姫。 息子。
元旦那。 其の相手。 其の相手の子。
義父。 義母。
娘。 そして俺。
幾つもの一生が揺れ動く、 其の狭間で。
父でも、 ましてや義父でも無い、 俺に。
総てを宿す力など無い、 俺に。
父性の基準値すら附与されぬ事を、 嘆き掛ける。
違うよね。
其処で、 父を想う事は構わないけれど。
父の不在を想うのは、 誤りだ。
皆、 歩を進め行く中で。
確固たる自身の礎を、 其の身に、 宿し恵まれる刻など。
きっと。
極々、 稀な事なのだから。
---------- References Jun.07 2009, 「踏み込むべき時でしょうか」
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