言の葉のみの往来に宿す、 信憑性など。
抑も、 極めてあやふやな物だけれど。
其れは。
未だ、 触れた事の無い互いにも。
既に、 交わりの在る互いにも。
等価なのだろうか。
或いは。
後者の方が。
少しだけ、 其の真を増す物なのだろうか。
事務的な文字と、 相談の文に。
「小坊主さんだって。」 「触れてくれたじゃないですか。」
「触れたいから触れたの。」 「今も触れたいの!」
「良く言いますよ。」 「この前は触れてくれなかったくせに。」
一瞬加わった、 想いの応酬。
「触らせなかった癖に。」
そう、 一言贈りかけ。
其処で、 文の往来が留まる。
隧道の彼方からの、 相談事は。
こうして、 何時も少しの軽口が加わり。
最後に、 少しの抜け道を残して終うね。
---------- References Jun.29 2009, 「対象者だから分かるのでしょうか」
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