真剣を交える、 其の場に。
確かに、 相応しく無いかも知れないけれど。
其の場に、 緩衝材が存在する事が。
互いの拠り所にも、 成り得るから。
切っ先を鈍らせる、 笑気は。
全否定される物では無いのだ。
けれども。
飽く迄。
其れは、 真剣が交わる事が前提で。
端から交える気の無い、 其の場に。
笑気など、 招かぬ方が良い。
正負両極の、 数々の想いを解き放ち。
正面切って、 俺に、 受け止めさせて置きながら。
自身は、 斜に構えて。
此れからも、 想いの圧を逃がして終おうと、 するのだろう。
一向に、 正面へ向き逢わぬ気の姫に、 痺れを切らし。
「あのさ。」 「結構真剣に聞いてるんだけれど。」
怒気を込めて放った、 言葉を。
「左へ受けながす〜ぅ♪」
姫は。
明後日の方向に、 熨斗付きで、 放り投げて終うのか。
此れ迄も。
此れからも。
想いは、 届かなくて当たり前なんだろうな。
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