自身と、 利害の競合する雄で。
敵視すべき存在には、 違いないけれど。
一方で。
互いの想いを、 繋ぎ、 緩衝して。
鎹の様な、 味方で在ったに他ならないのだ。
其れ故に。
刻々と、 変化を遂げて行く、 環境に於いて。
互いの、 想いの中から。
其の存在が、 薄められ行く事は。
言わば。
片腕を、 もがれる様な物なのかも知れない。
「黒猫に贈ったの?」 「誕生日プレゼント。」
「まだなんだよねぇ。」
俺より、 ほんの数日だけ早く、 誕生日を迎える。
俺より、 ほんの数日だけ早く、 姫の家に来た。
大切な黒猫を。
祝えぬ儘。
もう、 ひと月が過ぎた。
---------- References May.13 2006, 「共通項には値しないのでしょうか」 May.13 2005, 「俺より想いが深い日なのですか」
Jun.19 2006, 「あなたのお家は何処ですか」 Jun.19 2004, 「今日は記憶に値する記念日ですか」
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