特に、 意識的して。
其の振る舞いを、 記憶し、 強化した訳では無いのに。
其の動作は。
半ば自動的に、 生じて了うから。
何かの拍子に。
無意識下で、 其の動作が発動しないか。
危惧するのだ。
けれども。
其の向きを、 入れ替えれば。
其の振る舞いを、 半ば自動的に、 受け容れて了うから。
何かの拍子に。
無意識下で、 其の動作を許さないか。
不安なのかも知れない。
「乗りたいんでしょ?」
俺も。
「乗って欲しいんでしょ?」
姫も。
互いに、 責任を擦り付けるけれど。
座椅子に座った、 俺の上に、 笑顔を魅せながら。
何時の間にか、 姫は、 座って居る。 |