今日で満2年(起算日不算入)。 最初の一ヶ月は、いろいろあって、毎晩泣いてたなあ。 自分で言うのもなんだけど、この2年間で凄く成長した。 物事をより深く考えるようになり、強い心を持つことができた。…身体は弱る一方だけどね(笑)。 人生の終盤で、神が俺に課した試練、あとどれくらい続くのかしらねえけど、受けて立ってやるよ。 バッチコーイ!
皮下組織に浸潤した白血病細胞が、皮膚白血病の緑色腫(クロローマ)を形成していて、全身のその数は、たぶん50個を下らない。最近は、乳腺の付近にたくさんできている。
と、まあ、相変わらず、局地戦を展開しているんだけど、末梢血にもちょっと増えだしてしまい、この戦いを優勢に持っていくために、援軍が必要になった。
本来であれば、一個師団を乗り込ませ壊滅を図るという方法も考えられるのだが、そこまでやると、戦後の復興は不可能になることもありえる。(DLI)
そこで、中隊レベルのてこ入れを行う。(ドナー全血輸血)
7月1日(水)決行。
実は、本日で、開戦より満2年(起算日算入)となる。
明日から3年目。
病との闘いにゴールなんてない。
重き荷を背負って坂道を上るが如く、旅はまだまだ続く。
決して、自分で終止符を打つことはない。
道が続く限り進み、道がなければ切り開いていく、目的地のない旅。
この旅に終わりはない。
今宵は、そう、蛍が舞うように、小さな命を燃やしているところなのだろう。
昨夜は、あまりの辛さに、久々にナースコールを押してしまった。熱は、38.3℃で極端に高いわけではなかったが、いつもの自分の身体とは明らかに違う何かが起きていた。
最近1ヶ月くらい、一日一回は嘔吐していたんだけど、昨日は、細かいの合わせれば5回以上。嘔吐のたびに変な咳がでる。そして、この咳が肋骨を刺激する。左の肋骨付近は、呼吸するたびに痛く感じるようになってしまった。
おまけに、左の骨盤前部が痛い。じっとしているだけで、ミシミシと骨が割れていくような痛みがあった。
結局、夜間ではあるが、抗生剤と解熱剤の点滴をしてもらうことになった。右腕はシャント腕なので刺すわけにはいかず、一段と細く静脈の見えないような左腕に。なんだかんだで8回、針が刺さった。
今朝は、採血。
お昼すぎて、主治医が持ってきてくれたデータをみると、なんと、CRP6.75!
久々に反応しているわ。うげー。
やっぱり、昨夜の危ないっていう感覚、間違っていなかったな。
2009年06月10日(水) |
昨日までの主なQ&A
|
Q1:最近の海外の女子選手メッチャ巧いっすよねー!? SLでもスピード系的な斜滑降の使い方は男子並みですよねー!? 昔はあまり女子のWCとか観ませんでしたが、今はメッチャ勉強になります
A1:金髪組、うまいです。マリア・リーシュとか、ニコレ・ホスプとか、基本から外れないです。 それと、アバルマン時代でいうところの抱えこみ・蹴りだしの蹴りだしの部分、ステンマルク時代の走るスキーの部分、スイグラ時代のグラインド部分、ここが道具の進化が主要因なんだろうけど、格段に物理に叶ってきていると思うんです。基本技術の斜滑降がやっと日の目を浴びたか…みたいな。 曲がらない板の時代、他にすることありすぎで、それどころじゃなかったんですよ。 ぁ、スイグラだと、一部スイング部分も上記に同じか。
Q2:二年前、私の師匠が野沢温泉のジャパンシリーズを見た感想として同じようなこと言っていました。 日本の女子はスキーの性能だけで滑っていて、外足にしっかり乗ることができていない とのことでした。 外足に乗ることは、今も昔も変わっていない基本です。 そのあたりに問題があるのかと思います。
A2:実は皆さんが既に分かっていることを書いているだけなんです(笑)。 ただし、私のイメージでは、外足、外脚ではなく、外腰なんです。極論すると、外腰に重心があれば、雪面へのタッチは、どこでも良いと思っています。
Q3:トップをクロスさせて滑るバリトレありますよね。アレも外腰にウェイトを乗せるのが狙いって考え方でいいんでしょうか?
A3:随分と上級者向けになってしまいますが、外腰に乗れないとクロスはできません。内スキーは接雪しないので、外脚だけで、シュテム的なズレでスピードコントロールしたり、足前投的な股関節を使ったキレのある滑らせるエッジ使いなどの練習をすることになります。 前後のポジションとしては、上記二種類のエッジの使い方どちらもできるポジションで準備する必要があると思います。 ただ、どちらかというと、重力よりも遠心力のコントロールに近い動きが主体となりやすく、急斜面で練習するのは結構難しいと思います。
外腰に重心を乗っけてスキーをコントロールするというのは、アルペンスキーの初期の時代からの基本中の基本だと思う。
俺が子供の頃、たぶん35年前くらい、カルピスサイダーだったかカップヌードルだったかのテレビコマーシャルで、ヨーロッパ(?)の子供がたぶん氷河の30度オーバーの急斜面を見事なシュテムチェックな小回りターンをビシバシ決めているシーンがあった。たぶん10歳前後の金髪君だったと思うんだけど、俺のアタマの中は、今でもこの滑りが基本と思い込んでいる。それから、フランスのジョルジョ・ジュベールというスキー学者が書いた、ザ・スキーという本があるんだけど、その中にも、当時の女子トップのペリーヌ・ペランが急斜面でシュテムチェックの練習をしているの見て、スキーの基本ってこれだよなあって思っていた。
この動きは、かかと押し出しというテールをずらす動きがベースとなる。子供たちの動きが、スピードが出てくることによって、プルークボーゲンからプルークターンに変化するけど、その変化する前の動き。ちなみに、プルークターンになるのは、このかかと押し出しの量が減り、股関節を使った足前投が行われているから…なんだけど、まあ、それはとりあえずあとで。カービングスキー登場後はこの動きはブレーキ要素が大きいので、ちょっと疎んじられているようだ。量の大小の差こそあれ、重力エネルギーをコントロールするには、こういったズレが必要になるんだけどね。
ちなみに、カービングスキーっていうのは、まっすぐなスキーに比べて遠心力が生じたときに自動的にブレーキがかかる構造になっている。ようは、サイドブレーキや半ブレーキをずっと引きっぱなしでアクセルを踏んでいるような状態になる。結果的に、遠心力に対してブレーキがかかるから、あえて重力方向へブレーキをかけなくても、自然と減速する。そんなんで、かかと押し出しは滅んだのさ(だけど、とても大事なんだけどね。)。たしかに緩斜面から中斜面では、これでも滑れるんだな。それに、日本のスキー場は、とんでもない急斜面ってあまりないから、カービングスキーばんざいなわけだ。
さて、話をかかと押し出しに戻すと、これをズレズレのまま、外腰に乗っかると、やがてトップとテールの圧が均衡し、デラパージュになる。直滑降から急停止と同じポジションなんだけど、外腰の上にウェイトが乗っかる状態をつくるには、やっぱデラなんだよね。この腰のポジションさえ分かると、子供たちはどんどん次のチャレンジをしていくようになる。
2009年06月08日(月) |
ベッド上で感じるテクニック
|
・・・・・・
エロチカ・ナカムラを期待したあなた!
残念。
まじめな話だよ。
入院以来、 暇を持て余しながらも、空想するのは、 雪の上。
ずっと、スキーのこと考えていた。
DVDもいろんなのを見た。そこで感じたのは、世界との明らかな差。とくに、日本女子。非常に厳しい。
いったい何が金髪ねえちゃんたちと違うのか、穴があくほど見ていた。
ジャパンシリーズでスタートしてすぐの右ターンでみんなが膨らんでいるところがあって、なんで、みんな同じ失敗するんだろうって思っていて。女子選手みんな腰が開いているところだったんだけど。
きっと、毛唐が滑ると、腰は開かない。
新潟県の中学生大会のビデオも見た。外人滑りしている子はいなかった。みんな日本人的。
で、思ったんだけど、 日本の選手って、もしかして男子を含めて、遠心力に対応するのに忙しくて、重力に対応することを忘れているんじゃないのかな…ってこと。
そして、それは、特にアタマの位置に現れる。
きっと、低速でやる基本練習のときは、みんなできているんだろうけどね。
それがレースのビデオを見ると、この人たち、プロペラターンができないんじゃないだろうか?と疑問を抱くようなシルエットで第一シードを滑っているのが、日本女子の実態。もちろん、プロペラできないような選手がいるはずないんだけど。
体力が足りないのか、本人の知識が不足しているのか分からないけど、こんなところも改善していかないと、差は縮まらない。
巷の指導者の中には、スキーの滑走ラインを重視する人が多いらしいんだけど、俺が妄想するのは若干異なっていて、重心の通過ラインとそのスピードの平準化っていうもの。ぁーーー、なんかうまくいえねえ。だから、三流にもなれないナカムラなんだけど、滑走ラインってのは結果であって、運動している人は、自分の体重をどういう方向へ持っていき、どう重力や遠心力と対峙し、そのためにどう身体を使っていくのかというのがスキーテクニックなんだよねってお話で。
・・・まとまりがないのに、アップしてしまった。
じゃ、次回以降、外腰、つの字、地軸なんてのを考えてみるとするか。
【Referer】
|