三楽の仕事日記
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2015年01月30日(金) 堀田龍也先生講演

 喉に痛み(泣)。薬+ドリンク剤+マスクで出勤。校長室で「新しい学校づくり事業」のプレゼン作成を続ける。

 10時過ぎに学校を出て、名古屋へ向かう。愛日校長会議前に校長会役員会議が設定されていて(効率的)、庶務として資料持参で出かける。

 11時30分から13時30分まで校長会役員会議。深い話が続く。14時から愛日校長会議。年4回行われるうちの最終回。

 15時から、以前から楽しみにしていた研修会。講演者は、東北大学大学院教授の堀田龍也先生。演題は「確かな学びの実現〜ICTの有効活用〜」。講演の中心話題は、春日井市立出川小学校での4年間における大変貌。先日、出川小で行われた公開校内研での授業写真をもとに、それぞれのシーンの価値づけ(以前の出川小の様子、変容の背景となっていること、変容したことによる授業の質の向上など)が、いつものようにとてもわかりやすい言葉で語られた。聴き手の校長を意識され、授業変革を推進するときの管理職としての観点が明確に示された講演。メモ多数。

 堀田先生とはその後の懇親会でご一緒できるかと思っていたが、お仕事の関係ですぐに東北へとんぼ返りとのこと。残念。

 18時から、愛日校長会新年懇親会。2時間ほど。その後、市内校長会メンバーで二次会。僕は急ぎの電話が入り、急いで自宅へ戻る。

★ 今日の自己満足

 原稿を書かせていただいたことから、最新刊の書籍「学習規律の徹底とICTの有効活用 〜わかりやすい授業の実現をめざして〜」(堀田龍也監修 春日井市教育委員会・春日井市立出川小学校共著、教育同人社発行)がいただけた。

 特に僕が気に入った章は「堀田語録から学ぶ」。「学び合いや伝え合いの前にすべきことがあります」「100%をめざすべきです」「ゆっくりだからわかるということではない」など、すんなり心に入ってくる言葉がずらり。資料編も充実。「ICTを活用する上での留意点やポイント」「学習規律と学習スキル一覧」「学習スキル教室掲示」「学習促進のためのコミュニケーション」は、すぐにどこの学校でも使えるもの。いや使うべきもの。
 
 僕が書かせていただいたコラムをここで紹介しておく。堀田先生の凄さがよくわかっていただけるものと思う。


 ***

堀田龍也先生のマジックを知りたい

 出川小学校の公開研究会には、堀田龍也先生が出川小の研究に関わられることになった第1回目から、何度か参加させてもらっている。その中で、忘れられないシーンがいくつかあるが、二つ紹介しておきたい。
 一つ目は、堀田先生の第1回目訪問時のことである。堀田先生が公開をされている授業教室を回っておられたときだ。私に向かって、こう呟かれた。
「玉置さん、大変な学校の指導を引き受けちゃったようだ」
と。多くは語られないが、一緒に授業を見ていたこともあって、その心情は察することができた。「授業の基礎・基本ができていない」と感じる授業が続いたからだ。
 堀田先生は全国各地で出川小のように指導をされておられる。その堀田先生が上記のように感じられ、これから指導を始められるわけだ。堀田先生の嘆きを聞いて、ますます出川小がどう変わっていくかが楽しみになった第1回目だ。堀田先生は相当覚悟をされたと思う。今では、あの貴重な場面に出会えたことは、とても幸運だったと思っている。というのは、訪問を重ねるごとに出川小がどんどん変わっていっている様を直に見ることができたからだ。第1回目を見ているからこそ、変容の凄さがわかるのだ。
 なぜ、こんなにも変わることができたのだろうか。その答えのヒントとなるシーンに出会うことができた。これが二つ目に紹介したい場面だ。
 堀田先生訪問2年次のことだ。その日は、生憎、授業を見る時間は作ることができず、堀田先生が指導される時間に合せて訪問させていただいた。教育事務所からの訪問もあり、堀田先生の講演前に、ある指導主事が出川小の先生方に、研究の価値や授業づくりのあり方について話をされておられる場面から、同席させていただいた。
 正直、先生たちの元気がない。指導主事と出川小の先生方とは、直前に行われたグループ討議の関係もあって正対していない。指導主事の話を横向きで聞いている状態だ。そのため、話し手に顔を向けていない人は多数、メモすべきと思う場面でも、まったく動かない方も多数いるなど、雰囲気もよくない。このような状況で研究は大丈夫か、と思ったほどだ。
 ところが、堀田先生が前に立たれた瞬間に、出川小の先生方は、間違いなく全員が体の向きを変え、堀田先生に正対し、顔を上げ、大切なところは聞き逃さないぞ、記録をするぞ、という姿に変わった。まるで指導主事へ当てつけるように。この姿を見て、いかに出川小の先生方は堀田先生を信頼し、自ら変容しようとされているかがよくわかった。これなら堀田先生の指導は染み透るに違いない。研究は大いに進み、素晴らしい出川小となるぞと確信した。事実、そうなった。堀田先生は、いったいどのようなマジックをかけられたのだろうか。それを知りたい。



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2010年01月30日(土) 大阪・太融寺での千朝落語を聴く会
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2007年01月30日(火) 小牧市情報教育IT推進委員会に出席
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