JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆11月22日はボレロが初演された日です。 毎年のように「ボレロ記念日」などと書くので殆ど投票していただけなくなりましたが、 ◆今年は西本智実さんがロシアで初めて常任になったオケとの映像です。 今年の「ボレロは、今も人気が高い西本智実さんです。 ボレロ 火の鳥 & 展覧会の絵 から。西本さんはまず、このオーケストラを2年振ったそうですが、 どこのオケであれ、海外で一定レベル以上のオケの常任になるというのは 別に日本人じゃなくてもいいのですから、殆どの場合において、大変なことです。 たとえば、ベルリン・フィルは世界で最もレベルの高いオーケストラの一つですが、 ベルリン・フィルの客演指揮者として一度呼ばれたとしても、その後1年経っても2年経っても 「2度目」の及びがかからない、ということは、最初の指揮がメンバーに評価されなかったということですから、 一度客演で振るというのは、それほどたいしたことではない。 これに対して「この指揮者に数年任せよう」、とガイジンに思わせるのは、大変です。 ましてや、ロシアですから、当然ロシア語を話せないと、どうしようも無いはずで、 あの言葉は、外国語大学でも「ロシア語学科」の学生は、あまりにも難しくて苦労しており、 顔色が悪いので、すぐわかる。などと無論冗談でしょうけど、いわれるほど大変苦労するそうです。 音楽の基礎的素養+音楽的才能+ロシア語の語学力 を兼ね備えていなければ、ロシア人のオケが、西本さんの棒についてくるわけがない。 このオーケストラは、出来たて(2001年創立)の悪い言い方をすれば、「寄せ集めオケ」ですから Amazonのレビューでこれを酷評している人がいますが、 私は逆にいうと、よくそのような、「ガイジンの寄せ集め」にこれだけ弾かせたな、と思います。 この他、「ミレニアム」とは、ニューイヤーコンサート 2004 がありますが、 上手いのです。 ソ連崩壊後のロシアのオーケストラは、似たような名前で紛らわしいのが乱立してます。 しかし、ポジティブに解釈すると、それでもある程度は弾けるし、 そういう安定していないオケでもきちんと弾かせられる西本さんも、また、類稀なる才能なのかな、 という気がします。この「ボレロ」だけきいて「ひどい演奏」は無いと思います。 YouTubeには、海外の(外人さんの)コメントがいくつか入ってますが、好評です。 演奏をどうぞ。やむを得ず2つの映像ファイルに分かれます。悪しからず。 ◆Bolero01 後半です。 ◆Bolero02 ずるいですなあ。だれか私がアップしたあとで、アップしても大丈夫と わかってから、一本にしてアップして、そちらのビュー回数の方が多い。 まあいいや。西本智実さんはカッコイイですから、それがアダになり、実力よりも「過小評価」 されているとおもいます。これ以外のチャイコフスキー「交響曲第5番」「悲愴」のDVDも名演です。 私はお奨めしますね。DVDはオペラやバレエ鑑賞用と思われてますが、 オーケストラ・コンサートとて、本来、見るものでもありますから、音だけよりも映像があった方が、 面白いにきまってます。 それでは、皆様良い週末をお過ごし下さい。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2012年11月22日(木) 【音楽】11月22日は「ボレロ記念日」です。
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