JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:国連軍事行動に参加の道を…首相、9条改正で(読売新聞 3月9日(土)19時31分配信) 安倍首相は9日、憲法9条を改正し、国連憲章に基づく軍事行動に日本も参加できるようにすべきだとの考えを示した。 ◆コメント:日本語のメディアだけを読んでいるとわかりません。 と書くと、偉そうですが、日本の主要新聞や放送局は殆ど、国の広報機関といっても過言ではない。 日本が国際紛争を解決する手段として武力行使を用いないと国連憲章に基づく軍事行動に日本が参加できない。 ことを理由として、日本が「国際紛争を解決する手段として武力を行使できる」国に変えようとしています。 これは要するに日本が公然と「戦争をする国」になります、と宣言しているようなものです。 安倍首相は、何だか勘違いをしていて、このようにすればアメリカに可愛がって貰え、 小泉純一郎のような歴代何位の長期政権の盟主となれる、とか何かそういうことでも考えているのでしょう。 しかし、英語で書かれた海外の論説を読んでいると、世界のどの国も日本の軍事国家への転換など のぞんでいません。アメリカはむしろ、参院選で自民党が過半数を得て、本気で憲法を改正して 自衛隊を国防軍にして、武力行使を可能にしたら、中国が警戒し、非常に危険な一触即発の状態になる。 一番それを恐れているのは、アメリカだ、といいます。 また、手許に原文がないので引用出来ないのが残念ですが、たしかワシントンポストの社説が、 かつて、 日本は、実質的には、大規模な軍事力を保持しているが武力行使を禁じた憲法を守り と書いていました。安倍首相に騙されてはいけません。 国際社会は日本が軍事国家になることなど全く望んでいません。 仮に、憲法改正が実現して、「日本は戦争が出来る国になりました」となったら、 中国や北朝鮮の攻撃になりやすい以前に、日本はアメリカにとって、極東の不安定化要因として 「潰す」対象と見なされる可能性が高いとおもいます。何しろ数十年前は敵国同士だったのですから。 本気で日本を「友人」なんて思っていません。パシリと思ってます。 折りしも、東日本大震災から二年が経ち、しきりに「復興」が叫ばれていますが、 安倍首相の思想が実現するとなると、日本は戦争が出来る国になり、周囲から攻撃を受ける可能性が高い国 になるために「復興し」ている、という、誠に滑稽で、皮肉な状況となります。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2011年03月09日(水) 【書評】人生案内「もつれた心ほぐします」(野村総一郎)
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