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JIROの独断的日記
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2013年01月12日(土) 【音楽・映像】懐かしいN響の映像。ホルスト・シュタイン、スウィトナー、サヴァリッシュ、マタチッチ、他

◆今日が何か特別の日ではないのですが。

私は音楽記事を載せるときは、以前は作曲家や演奏家の誕生日だとか、命日だとか、

何か音楽史上の出来事と結びつけることが多かったのですが、それはそうしないと、

元来、政治や経済を論じるよりも、音楽とかオーケストラにかんしてマニアックなことを書いたり話したり

する方が100倍ぐらい好きなので、時事問題そっちのけになってしまう恐れがあるからです。

近年、天下国家を論じてもあまりにも空しい。といって止める気はありませんが、


今日は、YouTubeを検索していたら、私と同じ世代か、目上の方で「N響アワー」の前身時代から、

「テレビのN響」で数々の音楽に接してきた方々には、非常になつかしく、また、若い世代の方には、

何しろ、生まれる前の映像でしょうから、却って珍しいだろう、と、そういうのを選びました。


◆名誉指揮者を中心に(全員じゃないですけど)。終わりはなんとブルックナー8番全曲です。

順不同です。

名誉指揮者の1人、ホルストシュタインさん。「バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記」は、ホルスト・シュタインさんを絶賛してます。

見た目の棒の振り方がキレイとかそういうことではなくて、プロのプレーヤーから見て、

実に「いい棒」(この場合、「棒」とは指揮棒そのものではなく「指揮」自体を意味します)だそうです。

日本人はこの当時、あまり分かっていなかったけど、ホルスト・シュタイン先生はバイロイトで「指輪」全曲など

既にとっくに振った、大指揮者なのです。お馴染み、シベリウス、フィンランディア。


シベリウス:交響詩「フィンランディア」ホルストシュタイン指揮、NHK交響楽団






「泰西名曲」ですけど、指揮者の熱い思いが、オーケストラに伝わり名演になっていることがはっきりとわかります。

それにしても、N響の面々の懐かしい顔ぶれ・・・。


次は同じ、名誉指揮者でオトマール・スウィトナー先生です。この方はまだ、ドイツが東西に分裂していた頃、

ベルリンの壁を通過するためには、一般人なら、何時間もクルマの中を検査されたり、書類を書かされたりして

大変な時代だったのですが、旧東ドイツ、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督であったスウィトナー氏は東独政府から

フリーパスを与えられていて、昼食のとき「東ベルリンのコーヒーは不味いから」といって、その「パス」見せてコーヒーを飲むためだけに

壁を通り抜けて、西でコーヒーを飲み、午後のリハーサル時間になると戻ってこられたそうで、

東独がスウィトナー氏を「国賓待遇」というか、如何に特別に優遇していたか、分かります。

スウィトナー氏で、ブラームス。


ブラームス:交響曲第3番 第三楽章 オトマール・スウィトナー指揮、NHK交響楽団






スウィトナー氏が「本当の」音楽家だったことは、亡くなった時に日記・ブログに書きました。

2010.01.15 【追悼】オトマール・スウィトナー氏(指揮者)(その1)

2010.01.17 【追悼】オトマール・スウィトナー氏(指揮者)(その2)(注:ハンガリー舞曲集から、いくつか聞くことが出来ます)

次は私が小学校4年か5年のころから、40年以上「サヴァリッシュ先生」と勝手に「師」を仰いで尊敬している、

ヴォルフガング・サヴァリッシュ先生です。


ベートーヴェン:交響曲 第7番 第四楽章 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、NHK交響楽団






この時、1年だけN響のティンパニ奏者が留学したんで、元・シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)の元ティンパニ奏者で

今のN響の人達も「ティンパニ奏者の神様みたいな人」と尊敬している。ペーター・ゾンダーマン先生がティンパニを担当しています。

ティンパニがオーケストラの響きの厚さを変えています。


次は、いつもにこやかでした。ハインツ・ワルベルク氏。この方も何度も振ってくださいました。


ベートーヴェン:「エグモント」序曲 ハインツ・ワルベルク指揮、NHK交響楽団





私は、「エグモント」序曲が大好きでして、何百回聴いても、血湧き肉躍ります。


次は指揮者はあんまりしらないのですが、曲が珍しい。コントラバス奏者は学生時代の試験とか、

オーケストラのオーディションで弾かされるから、もちろんよく御存知でしょうが、一般の方は殆ど御存知ない。

この曲が生で演奏されること自体殆どありませんが、これを弾いているソリストが、元、ウィーン・フィルの首席コントバス奏者、

ルートヴィッヒ・シュトライヒャーである、というところがすごいです。世界でこれしか映像がないのではないか、と思います。


ディッタースドルフ:コントラバス協奏曲 第三楽章






この先生は、ご覧のとおり大柄で、背丈がコントラバスと同じぐらいありますね。「オーケストラがやってきた」という番組では、

平気な顔で「熊ん蜂の飛行」を弾いていたのを思い出します。


最後です、ロヴロ・フォン・マタチッチ先生で、当時のN響のメンバーはものすごく尊敬していたそうです。

これは、まだ、元気ですが、最後の来日の時は、ブラームス交響曲第一番を指揮しました。マタチッチ先生は

殆ど手首から先ぐらいでしか、「指揮」できないのですが、動作の如何に関わらず、N響が「マタチッチ先生の表現したいこと」を

汲み取ってすごい熱演だったのを覚えています。


私がブルックナーの交響曲を載せるのは初めてだと思いますが、大作交響曲台8番全曲の映像がありました。


ブルックナー:交響曲 薹8番 ハ短調 マタチッチ指揮、NHK交響楽団


(注:「特定のサイトでの再生が制限されています」というメッセージが表示されたら、そこをクリックして下さい。別ウィンドウで開きます。)






ブルックナーの8番は1時間20分を超えますから、無理しないで下さい。


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