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2008年01月12日(土) |
【音楽】お薦めCD、ギターの神様セゴビア、他。楽しいですよ。 |
◆お薦めCD:初めてですが、ギターによるバッハ集です。セゴビアという、ギタリストの神様がいるんです。
色々なCDを偏りなく、ご紹介したいところですが、なにせ、それが商売じゃないので、どうしても自分の好みに傾きます。
でも、少しは他の領域にもいかないといかん、と思っているんですよ。これでも。
さて、今日お薦めするのは、ギタリストの世界では「神様」と呼ばれている「セゴビア」(1893年2月21日 - 1987年6月3日)という人です。
詳しくは、ウィキペディアに詳しいので、アンドレス・セゴビアをお読み下さい。
日本では、現在、村治佳織という1978年生まれのギタリストが大人気ですね。彼女が日本人にクラシック・ギターの音楽を知らしめた功績は大きいのでしょうが、
セゴビアはそれ以前に、ギターという楽器がクラシックで使えないと思われていた時代に、そうではないことを自らの演奏で証明したのですから、もっと大きな革命ですね。
村治さんの先生の先生(の先生)ぐらいの大先生です。
これ以上、知ったかぶりをするとボロが出るので、早速CDを紹介します。
セゴビアは自分でバッハの無伴奏バイオリンの為のソナタ、パルティータ。無伴奏チェロ組曲などを数多くギター用に編曲して、自分で演奏し、録音を残しています。
半世紀以上も前の録音ですが、結構音質が良いです。ギター奏法上の事は私には分からんけど、バッハの演奏として優れていることは、分かるんです。
CDはHMVのセゴビア第3集:1950年代アメリカ録音集か、
@TOWER.JP - Andres Segovia Vol.3 -ですね。Naxosの同じ商品です。Amazonにも同じようなのがありますが、レーベルが違うのです。
まあ、どれでも良いと思います。要するに演奏ですから。
◆お聴き下さい。
まず、無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第1番 BWV 1002から第7曲のブーレ、という曲です。3分半ぐらいです。
ダウンロード BWV1002TempodiBoreaSegovia.mp3 (3349.8K)
いいですねえ。
因みにご参考までにヴァイオリン原曲も載せておきます。お馴染み、ジェイムズ・エイネス氏の演奏でございます。
ダウンロード BWV1002TempodiBorea.mp3 (3341.7K)
どちらが、良いかと訊かれても困りますね。どちらも良いのですから。
もう一曲だけ。これは、今度は無伴奏チェロ組曲3番 BWV 1009からブーレです。
ダウンロード BWV1009BourreeSegovia.mp3 (3457.4K)
これ、長調で始まって途中短調に変わって何とももの悲しくなるところがあるじゃないですか。
私は、あの箇所が実にたまらなく切なくて好きなんですが、これはチェロでしか表現できないと思っていたけどそうじゃないですね。セゴビアの音も実に悲しい。
これもご参考までにチェロによる原曲をお聴き下さい。チェロは天下のヨーヨ・マです。
ダウンロード BachBWV1009Cello.mp3 (4758.1K)
くどいようですが。どちらのほうががよい、と云わなくて良いと思います。バッハがそこにある。ということですね。
◆関係無いのですが、トランペットのおまけ。
どうしても載せたくて仕方がない。
散々ご紹介してきたジャーマン・ブラスで、トランペットを吹き、かつ編曲も担当しているマティアス・ヘフスという人が、ソロアルバムを出したのです。
まず、ジャーマン・ブラスにおける彼の演奏を聴いて下さい。
ソロ、トランペットを吹いているのが彼です。
ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハがチェンバロ独奏用に編曲したBWV 972(何度載せたか分からない)の第一楽章です。
ダウンロード BWV9721st.mp3 (1972.3K)
第三楽章です。
ダウンロード bwv9723rd.mp3 (1919.2K)
ここで、ピッコロ・トランペットという楽器を見事に吹いているのがマティアス・ヘフス氏です。
その彼の最新アルバム、"Trumpet Acrobatics"から、ラッパ吹きの間では有名な「ヴェニスの謝肉祭変奏曲」って無茶苦茶難しい曲を、
彼(ヘフス氏)がこともなげに吹いているのをお聴き下さい。
ダウンロード CarnivalofVenice.mp3 (7284.9K)
今までにも、これを録音した人は色々います。
セルゲイ・ナカリャコフというロシアの人、アメリカ人でジャズもクラシックも吹くウィントン・マルサリスという人、等々です。
ヘフス氏が彼らと違っているのは上手いのはみんな上手いのですが、他の人は「テクニック自慢」が見えちゃうのね。
ところがヘフス氏はもう少し円熟した、大人の演奏なんです。テクニックは曲自体が難しいから否応無しに見えますが、
それ以上に、ヘフス氏はこの「曲芸的音楽」を出来るだけ、音楽的・芸術的に吹こうとしている。そこが素晴らしい。
このアルバムはいずれ、もうすこしまともにご紹介致しましょう。
それでは、今日は、この辺で。
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2007年01月12日(金) 「イラク増派計画、6割が反対=米」←ブッシュがアホなのは世界の常識だが、ライス国務長官も意外にアホだね。
2006年01月12日(木) 何故か、「イギリスの首相官邸の住所」で千客万来。ありがとうございます。
2005年01月12日(水) 「金融再生プログラム」は失敗ではないかとおもうが、記者会見で誰も追求しない。
2004年01月12日(月) 大量破壊兵器は無かった。何故、米国はフセインを拘束できるのか?何故、小泉首相は米国を支持し続けることができるのか?
2003年01月12日(日) ウィーンフィルのホルンとリヒテルのピアノ どちらも、日本製です。