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JIROの独断的日記
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2007年01月12日(金) 「イラク増派計画、6割が反対=米」←ブッシュがアホなのは世界の常識だが、ライス国務長官も意外にアホだね。

◆記事1:イラク増派計画、6割が反対=米 (1月12日16時0分配信 時事通信)

【ワシントン12日時事】12日付の米紙ワシントン・ポストによると、同紙とABCテレビが共同で実施した世論調査の結果、

約6割がイラクへの米軍増派計画に反対していることが分かった。

調査は、10日にブッシュ大統領がイラク新戦略を発表した直後に実施された。

それによると、イラクへの2万人以上の部隊増派に反対するとの回答は61%に上り、賛成は36%にとどまった。

また、53%が議会多数派の民主党は増派を阻止すべきだと答えた。阻止すべきでないとの回答は44%だった。


◆記事2:<米国>イラク新政策でライス長官に集中砲火…上院外交委 (1月12日11時15分配信 毎日新聞)

【ワシントン及川正也】ブッシュ米政権のイラク新政策発表を受け、連邦議会は11日、関係委員会で公聴会を開いた。

米軍増派に反対する民主党や共和党の一部から不満が噴出し、上院外交委員会で証言したライス国務長官が集中砲火を浴びるなど、

新政策は「政権対議会」の対立を一段と際立たせる格好となった。



11日の上院外交委。ブッシュ政権のイラク政策に批判的な共和党のヘーゲル議員が「米軍増強についてだが」と口火を切ると、

ライス長官が「増強とは思わない。数の問題ではない」と反論したことで緊迫感はピークに達した。

ヘーゲル議員は「ベトナム戦争以来、最も危険な外交政策の誤りだ」と決め付けた。

新委員長に就任した民主党のバイデン議員は「大統領の新戦略は悲劇的な誤りだ」と酷評した。

ライス長官は増派部隊の駐留期間などをただす矢継ぎ早の質問に「明確なことは示せない」などとかわしたが、

長官と議員の応酬は徐々に過熱。女性のボクサー議員(民主党)が独身で子供のいない長官に

「増派で犠牲になるのは米兵だ。あなたには家族の中に犠牲になるような人はいない」

と指摘したことを発端に米兵死者数の見通しなどを巡り舌戦となった。

上院共和党の大勢は新政策に理解を示しており、増派を認めない決議案を採決する姿勢を見せている民主党に対して、

採決を阻止するために審議打ち切りを認めない議事妨害で応じる構えだ。


◆コメント:ブッシュのバカがライスに感染って(うつって)しまったのだろうか。

10日にブッシュが新しい対イラク政策を発表する、というニュースが流れたときに、全く期待はしていなかったが、

まさかここまで完璧にアホな政策を打ち出すとは思わなかった。

ブッシュは何も分らないアホだが、ライス国務長官はもう少し知恵が働くかと思ったのである。

因みに、ライス国務長官とはあのおっかない顔のオバサンであるが、知能は高い

(IQ=知能指数が200だと言われているが、それは「伝説」に尾ひれがついたのではないかと思われる。アインシュタインが170ぐらいなのだ)。

あまりにも頭がよいので15歳にして飛び級で大学に入り、26歳の時に史上最年少で名門スタンフォード大学の教授になった人物である。

また、ピアノがプロ級だという噂で、これも「伝説」だろうと思っていたら、

チェロのヨーヨーマと、何か合わせて(合奏して)いるのを聴いたら、本当に上手いので驚いた。



話がそれたけれども、要するに、頭が良いのに、何故、増派などというのか(ライスが言い出したに決まっている)不可解だ。

イラク戦争が長引き、戦死者が増えて支持率が下がっているというのに、さらに2万以上の兵隊を送る、などと言ったらどうなるか。

太平洋を挟んで遙か彼方にいる外国人の我々ですら予想がつくことが、分らなくなってしまったのだ。



記事2に載っているライスの

「(米軍)増強とは思わない。数の問題ではない」

という発言を読むと、本気で心配になってくる。

増強ですよ。数の問題ですよ。

先日、イラク戦争開戦以降のアメリカ兵死者数が3000人を超えたことがニュースで流れましたよ。

日本人でも知ってますよ。これ以上殺す気ですか?ライスさん。


◆世界中をアメリカにしようとする思想が、根本的に間違っているのです。

アメリカ中枢部を牛耳っていたチェイニーとかこの前止めたラムズフェルドらを「ネオ・コンサーバティブ(新・保守主義者)、ネオコン」というが、彼らの思想は、

「中東に争いが絶えないのは、民主主義が根付いていないからで、民主主義を教えてやれば、平和になるのだ」

と言うものである。この場合の「民主主義」とは「アメリカ式民主主義」を指す。この考え方を変えて貰わないと困る。

私が学生の時に国際法の教授が、
「如何なる国の体制も、歴史的、民族的な背景・必然性があって、現在に至っている。これを他国が力ずくで変えようとしても、結局無理なのだ」

という意味のことを仰った。

内部から革命でも起きて体制が変化することはあるが、強引に外から押しつけても、どこかで無理な力が働くので失敗する、ということである。

講義を聴いてから20年以上経って、教授の言わんとしたことが良く分った。

アメリカはまさにその「無理」な事をして失敗しているのだ。

それなのに、決してそれを認めようとしないので、「イラクのベトナム化」が起きつつある。


◆石油が欲しかっただけでしょ?

しばしば、アメリカの要人が「反米イスラムテロを掃討するまで」というたぐいの発言をする。

「反米テロ」は「米」がいるから、出てくるのだ。

「米」軍が皆引き揚げれば、論理的に考えて、少なくとも中東で「反米」テロを起こしようが無い。

アメリカがイラク戦争を起こしたのは、要するに世界一の埋蔵量を誇るイラクの石油が欲しかった為であるのに、

「中東に民主主義を植え付けたい」などと見え透いたことをいうから、世界の顰蹙を買っているのである。


◆「ブッシュ妄言録」という本を知っていますか?

何年か前に一度書いたが、ブッシュの無知、英語の出鱈目な程度はすさまじく、だからアホだと言われるのだが、

そういう発言ばかりを集めたサイトがあり、それが本になって何冊か出ている。

下手なお笑い芸人より余程笑わせてくれる。電車の中では読まない方がいい。

曰く、

「日本とアメリカは過去150年間、良好な関係を保っている」(・・・・)

「メキシコとカナダに国境紛争が生じたことはない」(確かに・・・・)

(テレビ討論で)「良いかね?本当に信念を持っていれば、どんな質問にも答えられるんだ。君の質問には答えられない」(・・・・ということは・・・・。)


極めつきは、語法の誤りで、あのひとは、

misunderstand(ミス・アンダースタンド。誤解する)という単語と、

underestimate(アンダーエスティメイト。過小評価する。低く見積もる)

という単語がどうしてもごっちゃになってしまうのである。

「君は私を誤解している」、と言いたいときには、

I think you are misunderstanding me.

というが、ブッシュは、
You are misunderestimating me.


"misunderestimate"という、新しい単語を作ってしまった(お分かりと思うが、misunderstand と underestimateが、ドッキングしたのだ)。

ところが、あるとき、片方の単語を、単語自体は正しい(造語ではない、ということ)が、意味を間違って使ってしまった。

要するに、「私はバカじゃない。君たちは誤解している」といいたかったのに、
I think anybody who doesn't think I'm smart enough to handle the job is underestimating.

(私が、大統領を務めるには、頭が悪いと思っている人たちは、その事実をまだまだ甘く見ている)


「俺のバカさ加減はこんなものじゃないぞ」ということだ。なるほどね。

「へい。甘く見ておりやした。恐れ入りやして、ごぜえやす」。

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2006年01月12日(木) 何故か、「イギリスの首相官邸の住所」で千客万来。ありがとうございます。
2005年01月12日(水) 「金融再生プログラム」は失敗ではないかとおもうが、記者会見で誰も追求しない。
2004年01月12日(月) 大量破壊兵器は無かった。何故、米国はフセインを拘束できるのか?何故、小泉首相は米国を支持し続けることができるのか?
2003年01月12日(日) ウィーンフィルのホルンとリヒテルのピアノ どちらも、日本製です。

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