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2012年04月18日(水) |
「ヒップホップに指導資格 中学のダンス必修化で」←文科省は昔からバカが行く役所として知られている。 |
◆記事:ヒップホップに指導資格 中学のダンス必修化で(産経新聞 2012.4.18 21:02)
今月から中学校の体育の授業でダンスが必修化されたのを受け、
一般社団法人「ワールドリズムダンス技能協会」(東京)は18日、ヒップホップダンスの指導者を認定する資格を創設すると発表した。
名称は「ヒップホップダンス基本技能指導士」。技能や知識を問う有料の検定試験を5、8、12月に実施。
来年以降も年2回のペースで行う。中学教諭のほか、ダンス教室のインストラクター、ダンスをリハビリに取り入れた
介護現場の職員らを受験対象者として想定している。
ダンスは中学1、2年で武道とともに必修になり、ヒップホップなど「現代的なリズムのダンス」、
創作ダンス、フォークダンスから選ぶことになった。文部科学省が昨年12月から今年1月にかけて実施した
公立学校の抽出調査では、現代的なリズムのダンスを選んだ学校が最も多かった。
◆ダンスだろうが、武道だろうが、英語だろうが、知らないことは教えられない。
記事に載っている「ヒップホップダンス基本技能指導士」なる資格を考えたのは、
文部科学省ではなく、一般社団法人「ワールドリズムダンス技能協会」だが、
そもそもの発端は、文科省が発した学習指導要領により、今年の4月から、
中学1,2年でダンスと武道が必修化されたことが、発端であることは言うまでも無い。
ダンスや柔道を体育の授業で教えてはいけない、とは言わないが、
「必修化」は明らかにやりすぎである
小学校で英語を教えるとか言いだしたときと同じ事である。
即ち、教師自身が知らないことを教えろという「指導要領」は常識で考えて、
無茶苦茶だ。それは「教育」より「詐欺」と言うべきである。
小学校の教師に「英語」を教えろと言う場合、教師は大学を出ているから、
英語を多少はしっているであろうが、語学教師はそれ自体が専門職である。
それは、ダンスだろうが、武道だろうが同じ事だろう。
それを「授業」というのは、どういうことか?
例えば私は全くフランス語を知らないが、
明日から、「アテネ・フランセ」の「フランス語入門コース」(があるか、知らないが)
に通い。生まれて初めてフランス語に接し、そこで習ったことを、
同時に自宅で「JIROフランス語教室」を開業し、「入門コース」の授業を行うに等しい。
これで、怒らない人がいるだろうか。
怒られるだけなら、まだ良いが、ヒップホップなど見たことも聴いたこともない
中年の中学の先生がいきなりやって、上手く「踊れる」訳がない。生徒の前で大恥をかくだろう。
大恥ならまだしも、柔道となると、正気の沙汰とは思われない。下手な投げ方をして、頭から
床に落ちたら、最悪、頸椎損傷で、一生四肢麻痺である。首から下は一生動かない。
いや、それどころか、命が危ない。冗談ではなく素人が教えたらそうなりかねない。
私は、高校の体育の授業の一コマが「柔道」だったが、歴とした柔道場があり、
指導は、柔道だけを教える、専門家だった。
◆文科省は何も新しい授業を考えるな。
「ゆとり教育」ですっかりアホな子供が増え、
やっぱりあれは、失敗だったというが、後を任された高等教育の教師は、
最近の生徒のあまりの基礎学力の無さに頭を抱えている。
あれだけの大失敗をして、まだ懲りない。
私が子供の頃は旧文部省だが、とにかくキャリアになるための試験、
現在の制度はよく知らぬが、国家公務員試験の上級試験で、最も成績が良い者が旧大蔵省(現・財務相)の官僚となり、
一番成績が悪い連中が、旧文部省(現・文科省)の官僚となる、ということは、それが良いこととは到底思えないが、
とにかく昔からよく知られていることだ。
今でも、財務官僚が皆が皆優秀でもないだろうが、文科省のアホさ加減は、
少なくとも半世紀前からほぼ、同じだ。
小学校から英語を教えても、それがたとえ、英語教育の専門家による授業だとしても、
全員が英語が得意になるわけではない
中学の体育では、全員に「ダンス」や「武道」を必修化する合理的理由は存在しない。
ダンスも柔道もやりたい生徒は、放っておいても自分から始めるであろう。
文科省に限らないが、中央官庁は或る決定を下し、現場に命ずるが、それによって、
現場が混乱することが分かっているくせに実行し、混乱しても誰も責任を取らない。
何もしない方がマシだ。
せめて中学の武道必修化だけは、取り消す通達を、死者が出る前に一刻も早く発するべきだ。
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2011年04月18日(月) こういう嫌がらせをする人がいるのです。という例。
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