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2008年04月18日(金) |
4月18日は、レスピーギ(1879-1936)の命日であり、スッペ(1819-1895)の誕生日です。 |
◆レスピーギといえば、「ローマ三部作」なんですけどねえ・・・。
レスピーギってのは、ちょうど19世紀後半と20世紀前半にかけて生きたイタリアの作曲家です。
例によって能書きは、ウィキペディアに、「これでもか」と言わんばかりに書いてありますので、
そちらをお読み下さい。
レスピーギと言えば、オーケストレーション(管弦楽法)の名人で、代表作は「ローマ三部作」、
交響詩「ローマの祭り」、「ローマの噴水」、「ローマの松」、と相場が決まっております。
全部聴いたら大変ですから、ローマの松の終曲、「アッピア街道の松」をお聴き下さい。
(飽きたら途中でお止めいただいて結構です。)
ダウンロード PinesOfTheAppianWay.mp3 (4095.5K)
これはですね。ステージ上のみならず、観客席後方にもトランペット隊がいたりして(こういうの、トランペットに限らず「バンダ」といいます)、
非常に華やかなのですが、正直言ってわたしゃ、レスピーギのこの三部作はどうも好きになれないのです。
分かったよ。うるさいな・・・。という感じ。
多分、多くのかたは、次の曲により親しみを覚えるのではないでしょうか。
◆リュートのための古代舞曲とアリア
「リュートのための古代舞曲とアリア 第三組曲」からシチリアーノ。組曲は三曲あって、それぞれが何曲かを含んでいるのですが、
このシチリアーノが最も有名です。テレビCMで流れたこともあるので、御存知の方も多い筈。
ダウンロード AncientAirsAndDancesNo3Siciliana.mp3 (3773.0K)
きれいですね。
第一組曲、第二組曲も静かで美しいです。このCDがお薦めです。
ちょっと、能書きを垂れます。
リュートってのは、ものすごく乱暴に言うとギターの前身みたいな楽器です→ダウンロード Lute.jpg (18.7K)
レスピーギは、大昔のリュートの為に書かれた楽譜をあーでもない、こーでもないと調べて、「リュート音楽を素材にしたオーケストラ曲」を書いたのです。
ウィキペディアにもかいてあるけど、「リュートのための古代舞曲とアリア」と言っても、リュートの為の音楽ではありません。
それを数年前に、つのだたかしさんというリュート奏者がリュートで演奏したものがテレビCMで流れて、多いに有名になった、というわけです。
さらに余談ですがつのだたかしさんという方は、ケルン音楽大学リュート科を卒業した、れっきとした古楽の専門家です。
ところが、この方の弟さんは、同じ音楽家だけど、全然違う方向でして、ドラマーで昔、歌謡曲「メリー・ジェーン」がヒットした、
つのだひろ さんだそうです。面白いと言っては失礼ですが、ユニークなご兄弟だと思います。
弟さんは兄上のことを大変尊敬なさっているという話を、以前聞いたことがあります。
◆誕生日でも何でもないのに強引ですが
今日はベートーベンのホルンソナタが初演された(1800年)日なのです。
ベートーヴェンのホルンソナタ???という方も多いでしょうが、多くの作曲家は、意外と色々な楽器の為にソナタや室内楽曲を残しています。
メンデルスゾーンのクラリネットソナタ、などという作品もあります。
ベートーヴェンのホルンソナタなんて、大抵の方は一生聴かないで終わってしまうでしょうから(別に良いんですけど)、
折角、208年前の今日が初演日だと分かったので、終楽章だけ、聴いて下さい。ホルンはウィーンフィルの人。
ピアノ伴奏は乾さんという日本人女性ピアニストです。
ダウンロード BeethovenHornSonataThirdMov.mp3 (4525.5K)
ホルンであっても何であってもやはりベートーヴェンのソナタだなあ、と思います。
◆スッペの序曲といってバカにしなさんな。
やれ、ブルックナーだ、マーラーだ、ウェーベルンだ、アルバンベルクだ、ニールセンだ、グラズノフだと言っている、
クラシック好きのお若い方たちは、口が裂けても言わないでしょうが、私はこの年になっても、子供の頃に初めて生のオーケストラで聴いた、
「軽騎兵序曲」が好きです。ズービンメータ、ウィーン・フィルでどうぞ。これ以上の演奏はあんまり無いでしょう。
ダウンロード LightCavalry.mp3 (6037.8K)
やっぱり、いいな(笑)。
序でに、「詩人と農夫」をどうぞ。チェロの長いソロがありますが、それが終わると、血湧き肉躍る音楽になります。
ダウンロード PoetandPeasantMeta.mp3 (9384.8K)
こういう音楽を聴いて、楽しいと思わないのは、不健康だと思います。好きずきですけどね。
それでは、今日はこれにて失礼を致します。
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2007年04月18日(水) 「長崎市長銃弾に斃れる。」言論を暴力で封じようとする奴は、その時点で負けたのだ。/ウィーンフィル、小学校で演奏
2006年04月18日(火) 「<金融相>「グレーゾーン金利」廃止方向で検討へ」←金利を下げたら借りる奴が余計に増えるのではないか。質屋を復活させよ。
2005年04月18日(月) 中国の「選択的記憶」ワシントン・ポスト社説がいいことを書いている (追加あり)
2004年04月18日(日) 「ロシア大統領顧問、京都議定書批准に反対=WWF」地球温暖化が進行すると、ロシアが消える。【追加】サマワで銃撃戦
2003年04月18日(金) 「<米国防長官>イラク側の協力なしに大量破壊兵器発見は不可能」・・・開いた口が塞がらない、とはこのことだ。