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2009年04月18日(土) |
インフルエンザ、まだ流行していますので、要注意。 |
◆私事で恐縮ですが、息子がインフルエンザに。
弊日記・ブログでは、原則として私事は書かないことにしているのですが、実は結構書いています。
今回は、私事でもあるのですが、一般論も含めて記録として書きます。
4月16日(木)の午後、家内が会社の私の直通電話に架電してきました。滅多にないことです。
それは、高校三年になったばかりの息子が、
「『39℃台の高熱を発したので早退させる』、と言う連絡が学校からあった」
というものでした。急に高熱を発して全身がだるいと訴えている、というので、
インフルエンザかも知れない、と私は考えました。
幼児では有りませんが、インフルエンザを甘く見るべきではなく、確率は低いけれどもインフルエンザ脳症を
発症することもあるし、何しろ感染症ですから、家族も感染している可能性があります。
そこで、
帰宅したら直ぐに近所の内科で診察を受けさせろ。
と、指示しました。
帰宅してみると、高熱の割には元気にしているのですが、「インフルエンザ」との診断を受けた由。
前述のとおり、インフルエンザは感染症です。
もう今年の峠は越えたようですが、国立感染症研究所 感染症情報センターの、
インフルエンザ流行レベルマップ(クリックすると拡大表示されます)を見ると、
最新情報は、「2009年 第14週 (3月30日〜4月5日) 2009年4月8日現在」で、少し古いのですが、
東京都は赤です。赤は警報で、その中で最も低いレベルですが、とにかくまだ「警報」が出ていて、
相当数の患者がいる。息子も学校でうつされたことはほぼ間違いない(既にインフルエンザで休んでいる同級生がいます)。
潜伏期が2日か3日ですから、息子は先週の月曜か火曜に感染し、潜伏期間を経て、16日(木)に発症した、
ということになります。
感染して症状が出るまでの間に、我が家でもウイルスをばらまいていたはず。
ということは、私も感染しているかも知れない。もし感染して発症したら、数日間会社へ行っては行けないのです。
自分が感染症に罹患していることを知りながら出社したら、大げさに言えば、
職場の人に感染しても仕方がない、という「傷害の未必の故意」があった、と言うことになります。
そこら辺、一般的にあまり理解されていない。会社の方から「治るまで出てくるな」という通達を出すべきなのです。
今だに、風邪をインフルエンザの区別も付かず、「風邪ぐらいで何日も休みやがって」という会社は大した会社じゃない。
そういう会社がまだ多い。ま、これは余談です。
◆抗ウイルス薬「リレンザ」は劇的に効きました。
息子は、近所の内科の開業医の先生から「インフルエンザB型」の診断を受け、リレンザを処方されました。
抗インフルエンザウイルス薬には、全てのウイルスに有効ではありませんが、タミフル(リン酸オセルタミビル)と、
リレンザ(ザナミビル)があります。両方ともB型には有効です。
タミフルはカプセル(経口投与)ですから簡単ですが、リレンザは、専用の吸引器を用いて、
錠剤を粉末にして吸引するのです。これは、初めて使う人には、分かり難い。
今後処方される方が有るかも知れないので、グラクソ・スミスクライン社の、リレンザのページを
ご紹介しておきます。そこでは、ビデオで服用のやり方が説明されています。
さて、リレンザは1日に二回、5日間服用します。
結果を先に書きます。
土曜日(18日)に息子は再診を受けたのですが、既に症状は治まり熱も下がり、
通学・出社しても構わない、という要件を満たしたため、「月曜から登校可」の診断を受けました。
タミフルもリレンザも発症後48時間以内に服用しないと、効果がない、若しくは効果が著しく減衰します。
しかし、正しく服用すれば、劇的に効果があることがわかりました。
但し、症状が治まっても、息子の体内にはまだウイルスが残っているので、後3日間はリレンザを飲み続けなければならない。
同時に体内にウイルスが残っている、ということは、私もまだ感染する危険があるので、こまめに手指消毒をするなど、
予防を怠ってはならない。流水で殺菌用石鹸で洗うのが基本ですが、手を拭くときに息子と同じタオルを使っては意味がない。
それから、塩化ベンザルコニウム(所謂「逆性石鹸」)のエタノール溶液を市販しています。例えば、ラビネット。
これの携帯用・家庭用があります。
病院でよく見かけるウェルパスも成分は全く同じです。
エタノール(要するに消毒用アルコール)に0.2%の逆性石鹸が含まれている製品です。
インフルエンザウイルスを非活性化させる為には、単なる消毒用アルコールでも良いのですが、逆性石鹸を混ぜると効果の
持続時間が長くなるのだそうです(消毒薬を作っている会社にいる知人に聞きました)。
こういうのでこまめに、消毒する。特に意識していなくても口元に指が触れていることはよくある。
直接触れなくても、ウイルスが付着した手でおにぎりやサンドウィッチを食べれば感染する可能性がある。
飛沫感染とは、そういうことです。ですから、普段はそれほど神経質になる必要ないけれども、
家族に感染症患者が出たときには、多少、普段より意識的に消毒することが必要です。
因みにインフルエンザウイルスは、エタノールで非活性化できますが、ノロウイルスはできません。この場合は、
塩素系(漂白剤です)を使わなくてはならず、食器・調理用器具は消毒出来ても、手を漂白剤で消毒するわけには
いきません。強すぎます。ノロウイルスのときは、流水と石鹸で物理的にウイルスを手から洗い流すしか、ないそうです。
話がそれましたが、身内がインフルエンザになった序でに、ご参考になれば、と思い、書きました。
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