JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:東電の全原発停止、社長が節電協力呼びかけ(日本テレビ系(NNN) 3月26日(月)12時24分配信) 「東京電力」の柏崎刈羽原発6号機が26日午前0時前、定期検査のため停止した。 ◆コメント:電力需給について一般人は検証出来ないから、何とでも言えるでしょうが。 昨年、大震災の翌週、まだ、他の東電管内原発が動いていたときのことである。 海江田経済産業大臣談話・声明 東電は、どんなに電力を供給しても、3,350万キロワットが背一杯だが、この調子だと、限界を超えそうだ。予測不可能な大規模停電のおそれがある。 ついては、みんな電気の使用を控えてくれ。鉄道各社も運行本数を減らしてくれ、と午後2時過ぎに発表したのである。 良く覚えている。 何しろ、東日本大震災(3月11日)から一週間経っていない。また、電車が止まったら、 何時間も歩いて帰らなければならないことになるというので、皆、この発表があった日はパニック的に早帰りをする 勤め人が増えて、首都圏の在来線は超大混雑となったのである。 結局何も起きなかった。 今年は、東電管内の原発が既に全部止まったというが、今日の電力供給量はどれほどであるか? でんき予報|東京電力 を見ると、この通り。 明日(27日)のピーク時供給能力は、4,480万キロワット。 ピーク時供給力は、昨年3月17日、原発が全部止まっていたわけでは無い去年(3,350万キロワット)よりも、 全部止まっている今年の明日の方が 4,480-3,350=1,130 1,130万キロワットも増えている。これでも、まだ、今年は危ないという。更に昨年も書いたが、 このピーク時供給量というのは、変幻自在で、需要が多くなると、天上が自然と高くなるらしい。 昨年、東電が、最初にピーク時供給量の90パーセントに近づいた、と騒いだのが6月22日である。 ピーク時供給力は、4,730万キロワットに増えている。しかし、これでも実はまだ余裕があった。 7月1日。ピーク時供給力は5,100万キロワットである。 最初の「予測不可能の大規模停電時」の供給量が3,350万キロワットだったのは、 あれは、一体どこから出て来たのか。 要するに、需要に供給が追いつかないかも知れない、というのは原発をとにかく再稼働させたいが為の茶番であって、 まだ、稼働休止中の火力発電所を稼働させれば、何とでもなるし、昨年も用いた水力(揚水式発電量)を勘案すれば、 十分足りる筈である。小出裕章京都大学原子炉実験所助教のどの著書でも良いが、書いてある。 実は、原発に発電量は全体の3割程度。しかも、原発を動かす為に使える火力発電所を停めていたのであるから、 何だかんだと東電は脅してくるし、メディアは、けしからん事にそれを検証しないで、そのまま国民に伝える。 原発は運転を停止していても圧力容器が例えば地震で破壊されて、核燃料が剥き出しになったら、結局福島と同じだが、 運転を開始したら、トラブルが起きる可能性は余計に高くなる。 政府や東電のプロパガンダに、簡単に騙されてはいけない。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年03月26日(金) 【音楽・映像】韓国のソプラノ、スミ・ジョー(Sumi Jo)がロ短調ミサの稽古でカラヤンに気に入られる瞬間。
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