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2011年10月07日(金) |
【本】知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実(MBSラジオ たね蒔きジャーナル、小出裕章) |
◆「全然知りたくない情報」を伝え続けるMBSラジオ報道局の見識と勇気。
前回の日記にも書いたし、それ以前にも何度も書いたが、
東電のみならず、各電力会社の広告宣伝費を合計すると、
あの大「トヨタ自動車」のそれの2倍以上になるので、スポンサー第一の民間放送局と
収入は、広告ではなく、視聴者が支払う受信料であるNHKもまた、放送局は免許が必要だから、
監督官庁(今ならば総務省)、つまり「国家」に睨まれて、極端な場合免許取消しされたら、
放送が出来ないので、真実を伝えないが、
毎日放送ラジオ報道部による「たね蒔きジャーナル」は、
それこそ、毎日、驚くほど、殆ど「執拗」と表現したくなるほどの熱心さで、
毎日、小出裕章京都大学原子炉実験所助教に、電話インタビューで、
福島第一原発に関して、政府や東電の発表、決定について、
質問を繰り返した。311直後から聞いている人ばかりでは無いから、
思わず「またか」といいたくなるほど、基礎的な質問に始まり、最新の
情報について、誰が聴いても分かるような言葉で質問を発し続けた。
小出助教もまた、驚くほどの精神力で、常に冷静に、何度でも同じ質問に答え、
また、新しい情報が東電や国から発表があると、容赦無く批判した。
今までの放送が本になった。
知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実
震災からしばらくは、ビデオニュース・ドットコムも大変貴重な情報を得られた。
「インターネット放送局」と言っても、法的には、インターネットは「通信であり、
電波を用いた「放送」ではないので、総務省の監督=国家が与える免許を必要としない。
だから、自由に情報を伝達できる。
ただ、最近は、震災当初ほど福島原発関連の情報がない。
他のテーマも取りあげなければならない、と神保氏が判断している為であろう。
「たね蒔きジャーナル」が最も詳細に福島の現実を放送し続けている。
ただ、情報を知ればしるほど、事態の深刻さが明らかになる。
私は、たね蒔きジャーナルを聴くたびに、あまりの絶望感に溜息がでる。
しかしこれが「真実」だ。
他の日本のマス・メディアは皆、「たね蒔きジャーナル」と
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめを見習うべきだ。
◆日本人は全員本書を読み、とことんまで絶望するべきだ。
知りたくないけれど、知っておかねばならない 原発の真実を読み、
明るい気持になることはあり得ない。殆ど取り返しが付かないほど、今の世界はひどく汚染されていることが分かる。
それでも、それを知らなければ、次に何も考えられない。
だから、辛いが読むべきだ。
世にあまた存在するブログや、TwitterでのTweetを毎日読んでいるが、
日本人はノーテンキ過ぎる。恐い現実を知りたくない。今日が楽しければ良いでは無いか。
それは人情としては理解できるが、そういうことだから、本気になって怒らないからいつまでも
東電や国家が本当のことを言わない。
東電が、東日本大震災に関して、津波の高さが想定外だったと言った。
そのとき、多くの識者が「想定自体が間違っていたのだ」と批判した。
今の日本国民に同じことが起きている。
これほど、放射性物質が日本中、いや世界中に拡散してしまったときに
「まあ、自分は多分、大丈夫であろう」と考えるのは、
「地震が起きて、津波に襲われることがあっても、原子炉格納容器が壊れることはないだろう」と
想定していた東京電力と同じである。「想定自体が甘い」のだ。
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