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2011年09月15日(木) |
欧州経済危機とは何か。 |
◆ギリシャが債務不履行に陥ると、他のヨーロッパ諸国も危なくなるのです。
最近、毎日欧州危機、欧州経済危機という言葉が報じられるので簡単に説明します。
まず、ギリシャのデフォルト(債務不履行)の危険、ということが言われます。
ギリシャに限りませんが、各国が国債を発行しています。
国債というのは、謂わばその国の「借用証書」です。
資金を調達するために、他国や自国民にこれを買って貰う。
但し、借金です。債務を証券化したものを債券といって国が発行した債券が
国債です。借金ですから期日があります。償還日といいます。
そのときに、ギリシャならギリシャは借金の元本と利息を支払わなくてはならない。
しかし、ギリシャという国は財政赤字なのです。公務員の初任給が民間会社の2倍ですし、
年金も58歳から支給される。出費が多い割に脱税も多く、十分な資金が国庫にありません。
だから下手をすると、国債の期日(ギリシャ国債の償還日)に、全員におカネを支払えない
かも知れない。
ヨーロッパの金融機関は、互いに他の国の債券を買っています。
ギリシャがデフォルトするということは、ギリシャ債券に投資していた(買っていた)
銀行は、ギリシャに貸していたおカネを回収出来ませんから、損失として計上しなければ
なりません。するとその銀行の「健全性」に「?」が付きます。
金融機関だけではなく、ギリシャ国債は他のEU加盟国、ドイツやフランスが
かなり沢山買っています。ギリシャがデフォルトしたら、投資していた国の
「信用」が低下し、ほぼ自動的にその国の銀行の信用格付けが下がる。
すると、それらヨーロッパの銀行に投資していた世界中の投資家が損失を被る。
という具合に、ドミノ式に信用不安が世界に波及する可能性があるのです。
ギリシャやポルトガル(ギリシャの次に危ない等という人もいます)
単体では経済規模は全世界の1パーセントにも満たないのですが、
EU全体の経済規模は中国やアメリカよりも大きいのです。
一国のデフォルトが、世界中の経済を混乱させる可能性がある。
全世界が自体の推移を注視しているのは、その為です。
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