JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:米大統領、金融規制改革に決意=「歴史繰り返さない」−危機1年で演説(9月15日10時34分配信 時事通信) オバマ米大統領は14日、世界経済を揺るがせた未曽有の金融危機のきっかけとなった ◆コメント:歴史を繰り返さないのは結構だけどさ・・・。 オバマ大統領という人物を私はまだ、十分に把握できていないのだが、「ほう」と感心した発言が二つある。 ◆記事:「米国は責任欠いていた」オバマ大統領が謝罪 地球温暖化 (NIKKEI NET)(2009年7月10日) 大体、欧米人ってのは、たとえ自分が悪いと分かっていても、絶対に自分から「悪かった」とは言わないものである。 ましてや、地球温暖化に全く無関心だったのはアホのブッシュであって、オバマ大統領が「自分の責任ではない」と開き直るのが、 むしろ、ガイジンの一般的な態度だが、この記事を読んだ時は(米国大統領が謝罪したから地球温暖化が止まる訳ではないが)、 こちらも「率直に」感心した。 もうひとつは、核廃絶に関する発言で、どこまで本気か分からないし、謝罪はしていないのだが、次の通り。 ◆記事:オバマ米大統領「核なき世界を目指す」、プラハで演説(AFP:2009年04月05日) ここで、大事なのは、言うまでもなく、色太文字で強調した、 世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある という部分で、今までの大統領は、こういう表現を用いなかった。ただ、使用した相手国である日本に対して何かいうことないの? と言いたいし、「米国は行動を起こす責任がある」というなら、おたく(アメリカ)が世界で最も大量の核兵器を保有しているのだから、 まず、自分のところから減らしたら?と皮肉も言いたくなるが、今までの大統領には無かった発言という点は評価してもいいだろう。 しかしながら、サブプライムローンの貸付を放任し、住宅ローンが不良債権化し、その為に、世界中が「まさか」とにわかに信じられなかった リーマン・ブラザースが破綻し、その連鎖で世界中が金融危機に陥り、全世界的金融システムの崩壊寸前というところで、何とかくいとめたのは、 世界各国の中央銀行が超例外的な措置として、極めて短期間で自国の民間金融機関の破綻を防ぐ為に公的資金を注入し、市場流動性を確保し、 資金繰りに窮する銀行を出さなかったからである。 しかし、金融機関はどこもサブプラライムローン関連商品に投資していたから、その関連商品の価格が暴落し、損失を補填するために、 自己資本を取り崩した訳で、極度の業績悪化から、民間企業への貸出が困難となり、企業は必要な資金を得られず、世界的同時不況に 陥ったのである。 私の日記・ブログで過去何度も書いた通り、そもそもの発端はちょうど1年前のリーマン・ブラザーズの破綻であり、 前述の通り、その根底には、不動産価格がいつまでも上がり続けると信じきって返済能力の無い者にまで住宅ローンを貸し付けた 住宅ローン専門金融機関や一般金融機関を米国金融当局が放置したことにある。そのためにサブプライムローンが不良債権化した。 米国の監督不行届により、この1年、世界中の庶民が不況の影響をモロに受けて、苦しんでいるのである。 金融危機を発生させたアメリカでは、行政権は大統領に帰する。 この件で、世界中にいつになったら終わるか分からない景気後退をもたらしたことについて、14日の演説で、 オバマ大統領は、世界に向けて、 迷惑をかけて申し訳ない。 と頭を下げるべきだった。 演説、なんか偉そうなんだよ。謝れよ。と言いたい。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年09月15日(月) 「米証券大手リーマン、破産法適用申請へ」←三菱UFJか三井住友か、みずほが潰れたようなものです。超一大事です。
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