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JIROの独断的日記
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2011年09月08日(木) 【音楽・映像】9月8日はドヴォルザーク(1841-1904)の誕生日です。(というより「サヴァリッシュ特集」です)。

◆ドヴォルザークは、鉄道マニアでした。

1841年9月8日生まれですから、生誕170年ですね。


ドヴォルザークは、音楽以外に興味があったのは鉄道でした。

時刻表は全部暗記し、プラハの音楽院の直ぐ近くに大きな駅がありまして

毎日、見学に行ったのです。機関士と話をするのが至福の時だったそうです。

音楽院からちらちら駅を見て、新型の蒸気機関車が入ったのが見えると、

弟子を駅に急派し、型番号をメモさせたそうです。

弟子はいい迷惑だったことでしょう(笑)。

ドヴォルザークは、とにかく美しい旋律が多いので知られています。

これは個人的な趣味ですけれども、交響曲第9番「新世界より」第二楽章。

「家路」と言われるあのメロディーは、むしろ、ドヴォルザークにしては

出来が悪いと思います。


◆私の敬愛するサヴァリッシュ先生が、イスラエル・フィルで「スラブ舞曲集」を振っている映像を発見しました。

拙日記・ブログを御愛読下さっている方は、「またか・・・・」と思われることでしょう。

恐縮です。少々ご辛抱を。


私は、小学5年の頃から、オーケストラに興味を抱き始めまして、

その当時から、現在の「N響アワー」に相当する、N響の主に定期公演を録画し、

放送する番組がありました。当時は、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ロヴロ・フォン・マタチッチ、

オトマール・スウィトナー、ホルスト・シュタインなどの巨匠が毎年、月替わりで振っておられた

実に贅沢な時代でありました(長くなるので説明は省きますが、N響理事長で若い頃ウィーンの音楽院で

作曲を勉強し、カラヤンと同期だった、有馬大五郎という方の功績です)。


私は、子供でしたし、音楽の正規の教育を受けていたわけでもありませんが、

これら巨匠の中で、特にヴォルフガング・サヴァリッシュ氏を勝手に尊敬し、勝手に師と仰ぎ

「サヴァリッシュ先生」と呼んで尊敬しました。その気持ちは40年経った今でも変わりません。


サヴァリッシュ先生は紛れもなく大指揮者ですが、商品化された映像はないのです。

インターネットは、こういうときに誠に有難い。


ドヴォルザークの誕生日に相応しい演奏をYouTubeで探したら、

サヴァリッシュ先生(言うまでもなく、私が勝手に「先生」と書いているだけです)が、

イスラエル・フィルで、ドヴォルザークの「スラブ舞曲集」のコンサートがあったようです。

サヴァリッシュ先生は、昔のヨーロッパの指揮者が皆やったように、

まず、オペラハウスのコレペティトゥーアといって、ピアノを弾きながら歌手に稽古を付ける

という「下積み」を経験なさった、本当の指揮者で音楽のことは完璧に分かっておられますが、

一つご注目頂きたいのは、「棒」です。「棒」とは「指揮の動作そのもの」です。

動作がカッコイイかどうかと指揮者の価値とは必ずしも、相関関係にはありません。

指揮の本質ではないのですが、サヴァリッシュ先生の「棒」は、私見では、古今東西、

最も美しい。指揮の動作それ自体が、「芸術」と言っても過言ではない、と思います。


では演奏を。


スラブ舞曲1番、2番、3番、5番、6番、8番です。


A. Dvorak: Slavonic dances No.1, Furiant, C major







A. Dvorak: Slavonic dances No.2, Dumka, e moll







A. Dvorak: Slavonic dances No.3, Polka, A flat major







A. Dvorak: Slavonic dances No.5, Skocna, A major







A. Dvorak: Slavonic dances No.6, Sousedska, D major







A. Dvorak: Slavonic dances No.8, Furiant, g moll, Sawallisch







すみません。あまりの懐かしさに、ただ、映像に見入るばかりです。

とても説明などという僭越なことは出来ません。


◆ドヴォルザークから脱線します。サヴァリッシュ先生=イスラエル・フィルの「白鳥の湖」

YouTubeの映像は御存知の通り、いつ削除されてもおかしくないですが、

サヴァリッシュ先生は前述の通り、カラヤンなどのように、商品化された映像がないのです。

Craving Explorerというソフトで簡単に保存できます。

あくまで、ご参考までに、ということです。



今日は、そもそもドヴォルザークの誕生日なのですが、サヴァリッシュ先生の

今までに見たことがない映像をアップして下さった方がおられまして。

イスラエルフィルとチャイコフスキーの「白鳥の湖」を演っておられます。

これは、N響でも聴いたことないなあ・・・。


チャイコフスキー:「白鳥の湖」第2幕より「情景」







関連映像で、白鳥の湖の他の曲も聴けます。


◆更に大脱線ですが、サヴァリッシュ=ウィーン・フィル、シューベルト「ザ・グレート」全曲。

ドヴォルザーク特集から「サヴァリッシュ特集」になってしまいますが、

(少なくとも私にとって)極めて貴重な映像を発見しました。


サヴァリッシュ先生がウィーン・フィルを振っているのです。

シューベルトの交響曲「ザ・グレート」です。

シューベルトの交響曲は「未完成」を番号に入れるか否か、とか何とかややこしいのです。

とにかく、「ザ・グレート」という4楽章の交響曲です。


Franz Schubert:The Great Sawallisch Wiener Philharmoniker







YouTubeを、"Sawallisch”で検索すると他にも色々な映像を見ることが出来ますが、

どのオーケストラも、サヴァリッシュ先生の棒に極めて忠実に、むしろ意図を先読みして弾いています。

名マエストロだと思います。

ドヴォルザークの誕生日から、甚だ焦点が乖離してしまいましたが、

ご容赦のほど。

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2005年09月08日(木) 「マニフェストを完全に中立的な立場で採点する」サイト
2004年09月08日(水) ドボルザークは「鉄道オタク」だった。今日が誕生日。
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