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JIROの独断的日記
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2005年09月08日(木) 「マニフェストを完全に中立的な立場で採点する」サイト

◆マニフェスト 突き合わせて、チェックなんかしていられない。

 

各党のマニフェストを比較しやすいように、表形式にしたものが、新聞紙面やサイトの至る所にある。
 しかし、いくら大事な選挙とは言え、国民は選挙のために生きているわけではないし、私のような勤め人は帰宅してから、自民党の120項目を読む気には、なかなかならない。それでも何とか少しずつ、読んで、書いている。書いているが主観が大幅に混入していることは否めない。


◆「ローカル・マニフェスト推進ネットワーク」による評価

 

日曜日に「世論調査による、世論誘導。(略)」という稿で御紹介した選挙専門サイト、選挙情報専門サイト「ELECTION」の中に、神吉の選挙コラム.-「政党マニフェスト評価」という新しいページを見つけた。

 ここでは、「ローカル・マニフェスト推進ネットワーク」という、マニフェスト型選挙をより実効的なものにすることを目的とした民間人ネットワークが、原文を拝借すれば、「完全に中立的な立場に立って、政党マニフェストの評価を下記のような基準で試みたので、投票の際の判断材料の一つとして参考にしてもらえれば、幸いである。」とのこと。

 個人的な所感を述べれば、完全に中立というのはやはり難しいのではないかと思うが、それでも、各新聞がバラバラの視点、基準、判断方法で書いている特集記事などを読むよりは、遙かに参考になるのでおすすめする。
 マニフェストは、英国発祥の制度(慣習?)なので、それの評価の仕方も英国では確立されている。

 ローカルマニフェスト推進ネットワークの評価基準もこれに倣(なら)っている。SMART基準というのだそうだ。

 SMARTは偶然(聡明な)という意味を持つが、ここでは、次の5つの基準の頭文字を取っているのだ。

 


  • S=Specific(明確な→明確性) 政策が具体的に何をどうするのか、はっきりしているか。

  •  M=Measurable(測定可能な) 政策遂行期限、数値目標が明記されているか。

  •  A=Achievable (達成可能な) 手段、費用、財源、プロセスなどが明示され実現可能か判断できるか。

  •  R=Relevant (関連がある。妥当性がある) 政策がお互いに矛盾せずに、整合性がとれているか。妥当性があるか

  •  T=Timed   (期限付きの)   それは、そのまま、期限がはっきりしているか、期限と言っても、政策に取りかかる期限、ある一定水準に達する期限など色々ある。

 


◆各政策を5つの要素で、1点〜5点で評価する。あとは、各自ご覧下さい。

  ここでは、

 「郵政改革」「財政再建」「経済・産業・金融」「年金改革」「政治改革」「地方分権・地方行政」「子育て支援・教育」「外交」

 の8項目に関して、評価がされており、それぞれの項目に関して、

 

  • 書かれていて、良く分かる=5点。

  •  書かれていて 分かる  =4点。

  •  書かれていないが分かる=3点。

  •  書かれているが、良く分からない。=2点。

  •  書かれておらず、分からない=1点


◆今日の独断的コメント 現政権政党と野党のマニフェスト(公約)を同列に論じるのはおかしいのではないでしょうか?

 

 毎日、ご賛同のコメントやトラックバックを多数頂戴するが、何日か一度、反論、ないし単なる嫌がらせのメールなども頂く。

 反論の多くは、「お前は自民党の年金政策、税制、その他を批判するが、民主党も似たようなことを言っているぞ。」或いは「民主党のマニフェストにもはっきりしないところがあるぞ」というご趣旨ある。



 私は、各論に関しては、どんな政党も完璧な政策などないと思っているので、特に重要な個別項目、例えば憲法改正(だか改悪)などに関して以外はいちいちお答えしない。

 但し、強調したいのは、「自民党は、現在の政権政党だ。」という当たり前だが重大な事実である。

 小泉首相は2001年4月に内閣総理大臣になるときに公約を発表したが、それらを全て破り「公約なんか破っても大したことがない」と言った総理大臣だ。

 道路公団民営化は、不採算道路の建設を凍結するために、始めたことなのに、結局、利権構造を崩すことが出来なかった。

 年金改革も途中で投げ出した。昨年、国民が納めている年金掛け金を、社会保険庁が5兆6千億円も無駄遣いしていることが発覚して、民間人を社会保険庁長官に登用したが、いまだに 無駄遣いは止まっていない。

 北朝鮮日本人拉致問題に関しては、何の進展もなく、上のSMARTでいう、T(Timed=期限付き)で無いため、いつまで経っても、自民党のWebサイトを見ると「全力で努力しています」と書いて、誤魔化しているが期限のない仕事は仕事ではない。

  そして、今度は、「郵政民営化こそ、構造改革の第一歩なのです。」と臆面もなくいう。どういう頭の構造をしているのか。

 「構造改革の第一歩」ってじゃ、小泉さん、今までの4年半、何してたの?

 一般論として書くと、「現政権の今回の選挙における公約を評価するに当たっては、過去の同党の公約とその実現度をよく考えるべきだ。」ということになろう。

 現在の政権政党が、前回の公約を何も達成できていないとしたら、どうしてその政党(今の日本ならば自民党)の今回の公約に対して"Reliability"(信頼性)を付与することが出来よう。

 無論、政権を取った事が無い政党はもっとReliabiltyが未知数である。

 しかし、負の実績がある党よりはマシである。負の実績とはマイナスからのスタート。

 政権担当経験が無い政党はゼロからのスタートだからである。

 民主党が胡散臭いという。それは、「情緒的判断」である。

 自民党がウソをついたことは、「歴史的事実」である。

 こちらから、伺いたい。何故、過去にこれほどウソばかりついた人が日本の宰相にふさわしいと考えられるのか?

 貴方も彼と同じぐらい、ウソをつき、約束を破るから、あんなのは当たり前、ということですか?


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