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JIROの独断的日記
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2011年07月24日(日) 【音楽】ティンパニ協奏曲、私も初めてなんですが、ドルシェツキー(作曲家)というオッサン、面白いですわ。

◆ティンパニにメロディーを委ねた作曲家

たまたま、ナクソス・ミュージック・ライブラリーで見つけたのです。

私1人が面白いだけかも知れませんけど、「ティンパニ協奏曲」というのを見つけました。

作曲者は、ゲオルグ・ドルシェツキー(Georg Druschetzky)は、チェコで1745年に生まれ、

1819に亡くなっています。

私は、全く初めて聞く名前なのですが、この生年と没年をみて

ベートーヴェン(1770-1827)より早く生まれた人出あることに気付きました。

ベートーヴェンよりも、25歳も年上です。

この時代、ティンパニはオーケストラでは普通に2個しか使われず、

高い音は各調性の主音(長調なら「ド」。短調なら「ラ」)、

低い音は属音(長調なら「ソ」、短調なら「ミ」)にチューニングされ、

もっぱらリズムを強調するために使われました。

ティンパニは基本的にそういう使い方で構わないのですが、

何と、この時代に、「6つのティンパニの為の協奏曲」を作曲したのが

ドルシェツキーです。


ドルシェツキー:6つのティンパニと管弦楽の為の協奏曲 第一楽章


Concerto for 6 Timpani and Orchestra



あまり、音楽的に高度な作品ではないです。ティンパニ協奏曲と言っても、

ティンパニは、常にオーケストラのいずれかの楽器とユニゾンで旋律を

演奏しているのですが、諄いようですが、この時代にドルシェツキーは

ティンパニを旋律楽器として使ったのですね。他にそんな人いません。


しかも、当時のティンパニは現代のティンパニのように、ペダルで音程を素早く切り替える

ことなど出来ないのですから、6個では本当は無理だと思います。

ティンパニの最初の「旋律」は

ソ・/ド・ソ・ミ・ド・/シ・レシド・ミド/レ・レ・レ・ミド/シ・レシソ

ですが、ずっと聴くとしたの、「シ」や上の「ラ」が出て来ます。

つまり、低い方から、「ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」と少なくとも9つの音を使っていますから

6個のティンパニで叩こうとしたら、何処かでチューニングを変えなければなりませんが、

手でねじを締めたり緩めたりする、あの原始的なティンパニで果たしてそれが可能だったのか

非常に不思議です。この人は、当時としては珍しいことではありませんが、

オーボエ奏者兼ティンパニ奏者だったそうです。ティンパニが余程すきなのか、他にも作品を

残してます。Druschetzky: Timpani & Orch又はiTunes Storeで

“Works for Timpani and Orchestra”で検索すると容易に見つかります。

かなりマニアックで、興味の無い方は全然面白くないでしょうが、

敢えてご紹介しました。

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