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2004年07月24日(土) |
「テロ計画防ぐ機会10回も逃す…米調査委が報告書」要するにブッシュは自国民を見殺しにしたのです。 |
◆記事1:テロ計画防ぐ機会10回も逃す…米調査委が報告書 (読売新聞)
【ワシントン=永田和男】2001年9月11日の米同時テロに関する独立調査委員会(9・11委員会)は22日、約1年8か月にわたる活動を締めくくる最終報告書を発表した。
567ページの報告書は、情報機関が国際テロ組織アル・カーイダによる攻撃計画を防ぐ機会を10回も逸してきたと批判。中央情報局(CIA)や連邦捜査局(FBI)を統括する閣僚級ポストの新設など、情報機関の抜本的改革を勧告した。
トーマス・キーン委員長(元ニュージャージー州知事)は記者会見で「政府はテロとの戦いに対処できたとは言えない」と語り、情報機関の失態を糾弾した。
報告書は<1>後に同時テロ実行犯となる2人がバンコクに立ち寄った際、監視を怠り、2人が米国に入国してからも適切な処置を取らなかった<2>実行犯の一味で同時テロの前月に拘束されたザカリアス・ムサウイ容疑者の尋問が不適切だった――など、米史上最悪のテロを阻む好機をいかせなかった10の事例を列挙した。
◆記事2;逃した10の機会(毎日新聞)
1.00年1月
CIAは、後に同時テロ実行犯となる、ハリド・アルミダール容疑者が、国際テロ組織「アルカイダ」がクアラルンプールで開いた会議に参加したことを察知した。しかし、米入国監視リストへの掲載を米国務省に要請せず、同容疑者の米国ビザ(査証)の保有もFBIに通知しなかった。同容疑者は1年8カ月後、国防総省にアメリカン航空77便で突入した。
2.同
アルミダール容疑者はこの後、観光客を装いバンコクに移動、ロサンゼルスから米国入りした。複数の国にまたがった同容疑者の移動を追跡する体制をCIAが取らず、同容疑者のビザにも問題がなかったため、入国を阻止できなかった。FBIはこの時点で同容疑者の米入国を知らなかった。
3.00年3月
アルミダール容疑者に同行していたナワク・アルハムジ容疑者(後の77便ハイジャック犯)が、同年1月15日、バンコクからロサンゼルスに出発したとCIA本部に報告された。だが、アルハムジ容疑者も監視リストには載らず、FBIにも通知されなかった。
4.01年1月
CIAはイエメンで00年10月発生した米駆逐艦「コール」爆破テロに関与したとされるタウフィク・アタシュ・ハラド容疑者の身元を確認した。しかし、またしてもFBIへの連絡は行われなかった。
同容疑者は、アルミダール容疑者が出席したクアラルンプール会議に参加。アルカイダが一時的に計画していた東南アジアテロの準備も担当した。
◇「無視」された警報
<ブッシュ政権時代>
5.01年5月
「対米テロ近し」の情報が世界各地から集まり、「警報が常時点灯していた」(テネット前CIA長官)ため、CIA担当者は関連情報を精査、アルミダール、ハラド容疑者らに関する疑惑情報を改めて確認した。だが、この時もFBIへの連絡は行われなかった。
6.01年6月
FBIのテロ分析官がFBIニューヨーク事務所のコール事件の捜査官らと面会。FBI分析官は、コール事件に関与していたアルミダール容疑者に関する米国家安全保障局の情報を持っていたが、規則に従い捜査官には提供しなかった。情報収集活動と犯罪捜査を隔てる「壁」が原因だった。
7.01年8月
FBI分析官は、入国管理官にアルミダール容疑者の情報を照会した結果、同容疑者が00年1月に米国に入国していたことを突き止めた。しかし、「壁」が再び情報共有を阻んだ。
◇全体像の欠如
8.01年8月
FBIのミネアポリス事務所の担当者は、同時テロ計画に関与していたザカリアス・ムサウィ被告が飛行機の操縦訓練を受けていることを察知、ハイジャックを疑った。 しかしFBI本部は「証拠不十分」などを理由に、同被告に関する徹底捜査を許可しなかった。
9.同
CIAは、同時テロを計画したとされるハリド・シェイク・モハメド被告が、テロ実行のために米国に人を送っているとの情報を入手した。だが、時期が8月後半とテロ直前であり、時間切れとなった。
10,同
結局、FBIとCIAは、アルミダール容疑者やムサウィ、モハメド被告らの活動を個別には把握していたが、すべてを結びつけ「ハイジャック機による米国内での連続テロ」が進められているとの全体像を描くことに失敗した。最終報告書は「米政府のいかなる行動も、テロ阻止には結びつかなかった」と指摘している。
◆記事3;テロをわざと防がなかった大統領(田中宇の国際ニュース解説2002年1月24日付より抜粋)
「また、マイク・ルパートというアメリカのジャーナリストが各種の報道記事を調べたところによると、2001年6月にはドイツの情報機関BNDが911のテロを察知して米当局に通告し、9月の事件発生直前には、イランとロシアの情報機関などが米当局に対して警告を発している。ケイマン諸島では、ラジオ局のリスナー参加型の生放送番組に911の発生を警告する電話がかかってきて放送されたりした。これらの警告を、アメリカ政府の最上層部はすべて無視したのだった。」
◆コメント:アメリカはこういう恐ろしい国なのです。
ブッシュは何故、テロが起きる可能性が極めて高かったのに、阻止しようとしなかったかというと、要するに自分や国家の中枢にいる政治家達の金儲けのためである。信じられないが、どうも、本当らしい。
ワシントンD.C.に拠点を置き、軍需産業に投資を行うことを事業とするカーライルという会社があり、この会社の役員にはパパ・ブッシュの他、名だたるアメリカの政治家が名を連ねている。
- ジョージ・ブッシュ 元大統領 カーライル顧問
- コリン・パウエル 国務長官 元カーライル顧問
- フィデル・ラモス 元フィリピン大統領 カーライル顧問
- フランク・カールッチ 元国防長官 カーライル顧問団長
- ジェームス・ベーカー 元国務長官 カーライル顧問
- ジョン・メージャー 元英首相 カーライル顧問
- パク・テジュン 元韓国首相 カーライル顧問
- アルワリード・ビン・タラル王子 サウジ王子 カーライル投資家
という具合である。そして、ビンラディン一族はサウジアラビア有数の大富豪であることはよく知られているが、、このカーライルに巨額の投資を行っていた。明らかになっているのは200万ドル(約2億円)だけだが、それ以外にも大金が投資されている。これにより、ビンラディン家はかなりの投資利益をあげたらしい。
ブッシュは、「テロリズムとの戦い」を頻繁に強調するが、実は、テロリストに商売を通じて儲けさせていた、同じ穴のムジナなのである。この疑惑は、911テロの直後から米国内で取りざたされていて、ブッシュはその疑いを打ち消すために、必死なのである。
テロとの戦いと云いつつ、テロリストであるビンラディン本人を捕まえずに、イラクが大量破壊兵器を持っていて、それが、テロリストの手に渡れば、またアメリカが攻撃されるという、危機感を高めるために、アルカイダによる911テロを黙認し、その後、攻撃の矛先をイラクに向けたのだろう。
ブッシュ個人もそうだし、アメリカという国はこのように信じられないほど、汚い、非人道的な手段を用いる狡猾な国である。かつて、ルーズベルトは日本の暗号を全て解読し、通信を傍受しており、真珠湾攻撃がいつ、どのように行われるか、全て知っていたが、米国民の反日感情を高めるために、あえて、ハワイの太平洋艦隊には知らせなかった、ということについては、以前書いた。また、自由の国と喧伝するが、世界で一番マスコミ統制が厳しいのがアメリカであることも、よく知られた事実である。
時の政権にある者が政治的謀略(自らの権力を維持するための)や、私欲のために自国民すら欺くのが、アメリカである。米国はことあるごとに、「日米同盟の重要性」をちらつかせて、小泉首相を手なずけているが、自国民すら見殺しにする国を信用して、日本がアメリカの従僕のごとく振る舞うのはあまりにも危険である。
2003年07月24日(木) イラク派遣で首相「非戦闘地域分かるわけない」 ← 開いた口が塞がらない・・・