JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:原発のストレステストについて、東京工業大・澤田哲生助教に聞きました。(フジテレビ系(FNN) 7月10日(日)19時25分配信) 突然、菅首相から飛び出した原発のストレステストについて、東京工業大学原子炉工学研究所、澤田哲生助教に聞きました。 (原発のストレステストとは、どういったことをやる?) ◆記事2:7月6日 ストレステストと菜の花プロジェクトが結局ダメな理由 小出裕章(MBS) ? 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ 20110706 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 ◆記事3:原発再稼働へ安全評価2段階案 見えぬ首相の出方 (日経 7月11日) 原子力発電所のストレステスト(耐性調査)を巡る政府内調整が11日、最終局面を迎える。 ◆コメント:原発の強度試験など、コンピューターのシミューレーションに過ぎない。 過去にも、同じ事を書いたが、繰り返す。 第1段階で津波や地震にどこまで耐えられるかを測るテストを定期検査で停止中の原発からはじめる とのことだが、記事2に音声で小出助教が述べているとおり、 小出:ストレステストというのをやると言ってるのですね。でもそれは多分、私は初めてそのストレステストという言葉を聞いたのですが、多分出来ることはコンピューターのシミュレーションです。ただコンピューターのシミュレーションなんてことは要するに想定してインプットしないことはもちろんなにもしないわけですし、要するにもともと想定外のことは想定外になってしまうのですから、まあ私から見ればやる価値もないようなものだと思います。で結局まあ安全委員会、安全保安院のですね、まあやりたいようにやって結局は安全でしたという結論を出すんだろうなと、今までの流れを見てると私にはそう思います。 ということで、政府が原発存続を前提としている以上、ストレステストは単なる国民向け「ポーズ」であり、 各原発の各原子炉の強度は、実際に地震が起きたとき、しかも最悪の状況を想定するならば、 東日本大震災よりもさらに過酷な、例えば各原発の真下に震源があり、地震の強さがM9レベルだ というような極端な状況を想定し、実際にそのような物理的な力を加えても壊れない、ということが 確認出来れば良いが、人工的にそのような地震を発生させたり、あるいは他の方法によって、同じ程度の 物理的なエネルギーを発生させることは出来ないし、 仮にそれが出来たとしても、もしもそのストレステスト自体によって原子炉が損壊したら、 放射性物質を無効化することはできないのだから、次々に福島原発と同じように、放射性物質を環境に 撒き散らすもの、を作ってしまうことになり、そうなったら、日本はおしまいである。 要するに原理的にも、論理的にも原発の本当の意味でのストレステスト(強度試験)など出来ないのだから、 ポーズで行った試験結果で「はい、原発のテストをしました。全部安全でした」と、国が言っても(言うに決まっている) それを信じることは到底出来ない。 全く思いつきの言葉ばかり口にする内閣だが、ストレステストをしようがしまいが、 停止中の原発ですら、今、直下型地震が発生して原子炉圧力容器が発生したら、その瞬間から、 現在の福島原発と同じ事になるのだから、ただちに全ての原子炉を廃炉にする(20年かかる)べきである。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年07月10日(土) 【差替・追加】私が音楽記事を書く理由。/【音楽】ヴァイオリニスト、川畠成道氏のアルバムを薦めます。
JIRO
|HomePage
|