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JIROの独断的日記
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2009年07月10日(金) 村上春樹氏の話題作「1Q84」に曲名が登場する音楽を集めました(一部ですけど)。

◆村上春樹氏の小説って、よく分かんないんですが、「アンダーグラウンド」が強烈でした。

これは、世間でよく言われることではないか、と思うのだが、村上春樹氏の小説のファンは女性が多く、

男性は、よく分からない。「男性が」と普遍化してしまうと怒られそうなので、正確に書くならば、

少なくとも、「私が」よく分からないのである。かつて、「羊をめぐる冒険」を女性に勧められて読んだが、

正直に書くならば、「何のことだか、分からない」状態だった。

ずっと頭の上にクエスチョン・マークが3つぐらい点滅していたような感覚だった。


誤解していただきたくないのだが、私は、村上春樹悪く言うつもりは全くない。

小説は分からなかったが、地下鉄サリン事件の被害者をインタビュー(無論、依頼に応じてくれた人だけ)した、

「アンダーグラウンド」を読み、村上氏のお人柄に大変感心した。

ものすごく僭越な言いようだが、私は、勿論、村上春樹氏にお会いしたことはないが、

もし会ったら、気が合いそうな気がするのだ。


◆新作「1Q84」に曲名が出てくる、クラシック音楽を一部集めました。

村上春樹氏の新作、「1Q84」が、大変好評のようだが、私は読んでいないのです。

読んでいないが、CDショップからのメールに、「1Q84に使われている、クラシック」の一覧が載っていたので分かったのです。

一目見て、村上氏は相当音楽がお好きなことは明らかです。有名曲から、かなりマニアックなものまで様々です。

全部を集めたらとても今夜中に作業が終わらないので、小説に出てくる順番どおりではないと思いますが、

CDショップの情報を頼りに、小説中に出てくる音楽の一部を集めました。


まず、ヤナーチェクのシンフォニエッタ。これは、実演を見るとびっくりします。

ステージのオーケストラ以外に楽器を配置して、演奏させることがある。この「別働隊」を「バンダ」というのですが、

ヤナーチェクのシンフォニエッタの最初と最後にはトランペット12本とトロンボーンなどによる。大規模なバンダが、

例えばサントリーホールなら、二階の客席後方などにずらりと並んで、壮大に吹くのです。

映像があったらお見せしたいのですが、見つからないので、音だけ。

この曲のみならず、本日載せた音楽、いずれも音が大き目だと思います。お手元でボリュームを調整して下さい。

ヤナーチェク:シンフォニエッタより、冒頭のファンファーレ。



JANACEKSinfonietta



これは生だと、相当な音量です。ちょっとウルサイぐらい。

しかし、斬新な音楽です。


次は、バッハの平均律クラヴィーア曲集から二曲。バッハの平均律は第1巻と第2巻があって、それぞれ24曲ずつ。

つまり全部で48曲になるのですが、村上春樹氏は、1巻の一番最初の曲と2巻の一番終わりの曲を使っているとのこと。

まず第1巻の一番最初の曲。リヒテルの演奏でどうぞ。

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番ハ長調BWV846 前奏曲とフーガ



BachWellTemperedBook1PreludeFugueNo1InCMajorBWV846



始めの分散和音ばかりの所は、「グノーのアヴェマリア」の伴奏に使われています。


次は、一番終わりつまり第2巻の24番です。

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻第24番ロ短調BWV893 前奏曲とフーガ



BachWellTemperedBook2PreludeFugueNo24InBMinorBWV893



次はバッハの3大宗教曲のひとつ、「マタイ受難曲」。



J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244 ざんげと後悔の思いで



BachMatthewPassionBWV244BussUndReu



今日の最後。これは、イギリスの作曲家、ダウランド(1563 - 1626)という人の「ラクリメ」という1本のリュートと5本のヴィオラ・ダ・ガンバ

(両方とも、画像検索していただいくとどんな楽器か分かります)の為の合奏曲集です。1604年に刊行されてます。

まず、聴いて下さい。

ジョン・ダウランド(John Dowland, 1563 - 1626)「ラクリメ」より 「古いラクリメ」



DowlandLachrimaeAntiquae



これが一番驚きましたね。ダウランドの生涯は、1563-1626です。J.S.バッハが1685-1750です。バッハよりも100年以上も先に

生きていた人で、この時代の音楽は、クラシックもバロックも通り越して「古楽」とか言います。この領域まで通じているという人は

少ないと思います。しかし、古楽愛好家もいるわけで、この作品も勿論CDがあります。

Lachrimae: Dowland Consort, Lindberg です。



まだまだ、「1Q84」には、様々な曲が出てくるようですが、それはまた、改めて。

それでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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