JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:<福島第1原発>シミュレーション結果5000枚公開へ(毎日新聞 5月2日(月)20時42分配信) 細野豪志首相補佐官は2日の記者会見で、東京電力福島第1原発の格納容器を守るために実施した ◆コメント:私のコメントよりも、毎日放送で流れた3日付の小出裕章助教のコメントを。 小出裕章京都大学原子炉研究所助教の発言や著作などをまとめて下さっているブログがあります。 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ です。Twitterアカウントもあります。小出裕章非公式まとめ更新情報です。 さて、記事によると、政府は「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)による、 放射能拡散予測を、311の直後から行って、今まで膨大なデータを保存しているわけですが、 その一番最初、つまり地震が起きてから数日間のデータは確かに 原子力安全・保安院の「東日本大震災の影響について」に、 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果についてとして公表されていますが、 これは素人でも十分納得できますが、地震直後、今から2ヶ月前の時点に於ける放射能拡散予測を今頃見せられても 意味が無い。小出裕章京都大学原子炉研究所助教が「ふざけないで下さい」と政府に言いたい、 と仰有っています。本来即座に公開するべきデータを、日本政府はパニックを恐れて公表せず、 今頃公表する。何の意味も無い、というわけです。私が要約するよりも、 小出助教が毎日放送の電話インタビューに応じている音声を聞いた頂いた方が 早いし、正確です。 5月3日 過去の拡散予測?ふざけないでください 私は、小出助教の声が余りにも暗いのが気になります。暗いというよりも、 怒りを抑えている、あるいは、あきれてものが言えない、という気持を抑制しておられるので しょう。 もう一点。驚いたのは、放射能に汚染された水の処理はフランスのアレバという企業が 独自の技術を持っていて、なんと1トンの放射能汚染水を処理するのに2億円を要する、 と言っているそうですが、小出先生によれば、要するに汚水処理で、そんなのは日本の技術で十分可能だ。 しかし、とにかく量が多くて、福島では処理しきれない、というだけのことだそうです。 だから小出先生は、汚水をタンカーで柏崎原発に運んで処理をすれば良いと1ヶ月言い続けているけれど、 日本政府は敢えて、1トン二億円×7万トンを選択したわけで、これは税金です。どう説明するのでしょう。 連休なのにこんな話は書きたく無いですが、現実に日本は非常に危ない状況にある。 「これは国家が存続できるかどうか、というぐらい、深刻な状況だ」と、作家の高村薫さんが、 NHKのインタビューに答えています。これは、「高村薫さんが語る “この国と原発事故”」 で見ることができます。非常に、冷静かつ合理的・論理的なコメントだと思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年05月03日(月) 「世界的ピアニスト内田光子のモーツァルトも! クリーヴランド管弦楽団が11月来日」←クリーブランドは名門です。音楽あり。
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