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2010年05月03日(月) |
「世界的ピアニスト内田光子のモーツァルトも! クリーヴランド管弦楽団が11月来日」←クリーブランドは名門です。音楽あり。 |
◆記事:世界的ピアニスト内田光子のモーツァルトも! クリーヴランド管弦楽団が11月来日(4月27日16時46分配信 @ぴあ)
全米五大オーケストラのひとつ、クリーヴランド管弦楽団の東京公演が11月にサントリーホールで開催される。
1918年創設のクリーヴランド管弦楽団は、アメリカのオハイオ州クリーヴランドを本拠地に置くオーケストラ。
1946年から70年まで指揮者を務めた巨匠ジョージ・セルの時代に大躍進を遂げ、非常に精緻な演奏が生み出す端正で透明度が高い音楽で、
全米の“ビッグ・ファイヴ”、さらには世界でも超一級のオーケストラと評価されるに至る。
12年ぶりとなる今秋の東京公演は全4公演を予定。前半2公演は、同オーケストラと非常に密な関係を築く
世界的ピアニスト内田光子の指揮&ピアノ演奏で、モーツァルト作品を披露。
「他のオーケストラにはない透明度、澄んだ響きのあるこのオーケストラとモーツァルトを弾きたい」
という内田光子自身の強いリクエストにより実現した公演だけに期待が高まる。
そして後半2公演では、クリーヴランド管弦楽団音楽監督であり、また小澤征爾の後任として9月より
ウィーン国立歌劇場音楽監督に就任するフランツ・ウェルザー=メストが指揮。
ベートーヴェン作曲:ピアノ協奏曲第4番(ピアノ独奏:内田光子)、
ベートーヴェン作曲:交響曲第3番「英雄」、
ドビュッシー作曲:牧神の午後への前奏曲、
ブルックナーの交響曲第7番ほかで、クリーヴランド管弦楽団の繊細かつ豊潤なアンサンブルの魅力が発揮されるプログラムだ。
◆コメント:クリーブランド管弦楽団というと、いまだにやはり故・ジョージ・セルなんです。
Yahoo!ニュースには、 エンターテインメント→音楽→クラシック音楽というページが常設されてます。
時々、眺めますが、どうも書いている人がよく分かっていない印象を受けます。
失礼ながら、冒頭に転載した記事。見出しが既に滑稽なのです。
世界的ピアニスト内田光子のモーツァルトも! クリーヴランド管弦楽団が11月来日
「世界的ピアニスト内田光子」って、今更「世界的」を付けなくても知っている人は知ってます。
ベルリン・フィルの定期や、ジルベスター・コンサートに呼ばれ、モーツァルトやシューマンのピアノ協奏曲を弾いて、
絶賛されています。また、フィリップスというレーベルから、モーツァルトのピアノ協奏曲全集、ピアノソナタ全集を出しているほどの人で、
今現在、ヨーロッパにおいて日本人ピアニストとしては一番評価が高いと思います。だから、「世界的」と書いたり、
内田光子のモーツァルトも!
って、内田光子が世界の一流オーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲を弾くのは普通の事ですから、「!」を付けるのは滑稽なのです。
クリーブランド管弦楽団に付いての説明は、その通りです。クリーブランドに限りませんが、昔は「巨匠」の名に相応しい指揮者が、
あるオーケストラの音楽監督(常任指揮者と呼んだりタイトルは色々ですが)を務め、そのオーケストラを鍛え上げて、
指揮者とオーケストラが一体不可分、ということが、むしろ普通だったかも知れません。
トスカニーニ=NBC交響楽団、フルトヴェングラー=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アンチェル=チェコ・フィル、
シャルル・ミュンシュ=パリ管もしくは、ボストン交響楽団、アンセルメ=スイス・ロマンド管弦楽団、
バーンスタイン=ニューヨーク・フィルハーモニック。枚挙に暇がない。
最近は大物、「巨匠」不在の時代です。かつてのように1人の指揮者がオーケストラ全員に尊敬され長い時間をかけて、
その指揮者とオーケストラならではの音、演奏を創り上げるということが、ありません。あるのかも知れないが、以前ほどはっきり見えない。
クリーブランド管弦楽団は、ジョージ・セル亡き後、ロリン・マゼールが1972年から1982年の10年間。その後、クリストフ・フォン・ドホナーニという
人が1984年から2002年まで音楽監督を務めましたが、クリーブランド管弦楽団は残念ながら、ジョージ・セルの時代ほど、精彩を放たないのです。
ジョージ・セルが偉大過ぎた、といっても仕方がないのですが、ホンネを書くとそういうことです。
しかし、それでもクリーブランド管弦楽団は、今でも世界で何番目か、と言うぐらいのオーケストラであることは、
ほぼ間違いない、と思います。時間と予算に余裕のある方はお聴きになって良いでしょう。
◆【音楽】ジョージ・セル時代の名盤の一つ。「ハーリ・ヤーノシュ」「キージェ中尉」「ダッタン人の踊り」の一枚
これねえ。最近なんでも高音質CDにして、価格を高くしてますね。
コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ、プロコフィエフ:キージェ中尉、ボロディン:ダッタン人の踊り、他 セル&クリーヴランド管
Amazonをみたら、マーケットプレイスにしか、無い。タイトルまで表示が切れている。コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノ ←こういうのだらしない印象を受けますね。
但し、中古で936円より(プラス配送料ですが)とあります。多分こちらでも聴けると思いますが。私のは、昔買った古いのです。
今まで色々紹介しましたが、コダーイなんて初めてですね。コダーイの管弦楽曲と言ったら、まず「ハーリ・ヤーノシュ」組曲です。
説明は省略します。ウィキペディアでも調べて下さい。組曲ですからいくつかの曲から構成されているのですが、ものによっては、
「これ、冗談音楽?」というような独特の、半ば東洋的な、と書いていいのかなあ。そういう音がする部分もあります。
ここでは、普通っぽいのを載せます。
「ハーリ・ヤーノシュ」から第2曲「ウィーンの音楽時計」と第5曲「間奏曲」です。
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」から「ウィーンの音楽時計」
Hary Janos Viennese Musical Clock
ちょっと、純西洋風とは違うでしょ?
次は第5曲の「間奏曲」ですが、この組曲のなかで最も「まともな」響きがします。リズムが独特ですが、ハンガリー特有のものらしい。
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」から「間奏曲」
Hary Janos Intermezzo
不思議な音ですね。そこはかとなくもの悲しい感じが好きです。
なお、オーケストラに耳慣れない、聴きようによっては「琴」のような、「ペケペケ」という音を発する楽器が
混ざってますが、これは、ツィンバロムという東欧の民族楽器です。
ジプシーの楽器だと思います。録音ではミキサーで調整して、聞こえるようにしてありますが、
私は、生で実際にツィンバロムを入れた演奏を聴いたことがありますけど、音量が弱いので、あまり聞こえない。
ちょっと、コダーイの計算違いかも知れません。ツィンバロムを含めない演奏の方が、コンサートでは多いだろうと思います。
(ソリストをハンガリーあたりから呼んで来ないといけないし)。
さて、もう一曲だけ。このアルバムにはプロコフィエフの、元来映画音楽なのですが、コンサート用組曲にした
「キージェ中尉」からトロイカ。如何にもそういう音です。
プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」から「トロイカ」
Lieutenant Kije Troica
これも、通常のオーケストラの楽器以外にテナー・サクソフォーンが編成に含まれてます。最初、チェロの弾くメロディーが、
普通と違うのは、一緒にテナー・サックスが吹いているからですね。
ジョージ・セル=クリーブランドの名演は色々ありますが、以前ドヴォルザークの8番を紹介したので、
宜しければ、お聴き下さい。
2008年09月08日(月) 9月8日はドヴォルザーク(1841〜1904)の誕生日。交響曲第8番をお聴き下さい。(ココログ)
それでは。
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