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JIROの独断的日記
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2010年12月06日(月) 「13年連続3万人超の公算=自殺者、2万9000人に―前年比では減少・警察庁」←書き手、読み手ともどういう気持なのですか?

◆記事:13年連続3万人超の公算=自殺者、2万9000人に―前年比では減少・警察庁(時事通信 12月6日(月)16時59分配信)

警察庁は6日、今年1〜11月の全国の自殺者(速報値)は、前年同期比4.1%減の2万9105人だったと発表した。

月別平均2645人で推移しており、通年ベースでは1998年以降、13年連続で3万人を突破する公算が大きくなった。

ただ、昨年1年間の自殺者数(3万2845人)を下回るペースは続いており、

月別では昨年9月〜今年6月に10カ月連続で前年同期より減少するなどしている。

1〜11月の自殺者の内訳は、男性が2万499人、女性が8606人だった。

都道府県別では、東京(2693人)が最多で、続いて大阪(1898人)、神奈川(1682人)など。

一方、徳島(159人)、鳥取(167人)、福井(191人)などは少なかった。


◆コメント:警察庁も世間も忘れたのか、忘れたフリをしているのか。

警察庁が毎月の自殺者数を公表することを決めたのは昨年、2009年2月である。

そのとき、私は「そんなことをしても自殺抑止効果は無いから止めた方が良い」と書いた。

2009年02月17日(火) 「景気悪化で月別の自殺者数公表」←毎月公表することに自殺抑止効果があるだろうか。ココログ

ここで引用した記事には、警察発表をそのまま載せたのだろうが、
これまでは1年間分の統計を翌年6月ごろにまとめて公表してきたが、昨年末から景気が急速に悪化。

自殺者が急激に増える恐れもあることから、月ごとの数字を公表することにした。

と書かれている。毎月の自殺者数を発表することに自殺抑止効果がある(かもしれない)と、警察が考えていたことは、

明らかである。私は、毎月多くの人が自殺することが分かったら、自殺が「普通のこと」となり、

自殺願望を持つ人間が、それを実行に移す、トリガー(引き金)になりかねないから止めた方が良いと書いた。


警察庁は、月ごとの自殺者数を発表することに決めた理由を忘れたか、忘れたふりをしているのであろうか。

二年近く続ければ分かるだろう。毎月の自殺者数を公表しても、全く自殺抑止効果がないことは明らかだ。


何か警察庁はいうことはないのであろうか。

また、今年も自殺者が3万人突破は間違いなさそうだぞ!と伝えるマスコミも、「記録更新」を喜んでいるようにすら見える。

死者を悼む気持があるのだろうか。

更にそれは、国民も同じである。自殺者数が3万人を超えた事を嘆かわしいと本気で思っている人は少ない。

この記事に関してインターネット上に書かれた文章をいくつか読んだが、やや恣意的(しいてき)に解釈すれば、

「自殺するような奴は所詮、現実の辛さに耐えられない弱者である」という侮蔑の念と、同時に、

「自分だって、人生において辛いことがいくらでもあったが、頑張って生きてきた」という、「自殺者に対する優越感」を

感ずるのである。


それは、私自身の経験に照らしても同様である。

私は、この日記を2002年4月に書き始める前に自殺未遂をして、精神科に3ヶ月入院し、その後は通院でうつ病治療を継続しながら

現在に至る、ということを過去何度か、書き記したことがあるが、そういうことを書いた後には、嫌がらせが来ることが多い。

ひどいのになると、
お前は何かというと、自殺未遂自慢にうつ病自慢。死に損ないとして生きているほど恥ずかしいことはないのに、異常なほど強い自己愛。一体お前は何なのだ。

という趣旨のメールが来たこともある。このように自殺者に強い憎悪を抱くのは、もしかすると父親が自殺して、その後、

残された家族が非常に苦労をした、という経験の持ち主かも知れないが、それを書くのは、私の想像でしかなく、本論の主旨ではない。


◆自殺者を本気で減らそうとするならば・・・。

非常に皮肉な見方をしてきた。

要するに自殺者数が13年連続3万人を超えそうだ、という記事は書き手も読み手も、

内心「面白がっ」たり、「優越感を感じ」たりしているだけで、本当は自殺者が減らないことなど何とも思っていないのではないか、

という、私の「僻み根性」から出た感想である。


しかし、本当に自殺者を減らそうとするならば、最近何度もリンクを貼るが、内閣府の「自殺対策ホームページ」に載っている

WHOによる「自殺予防の手引き」を一般人が読むべきであるし、

とりわけ、「マスメディアへの手引き」の部分は、報道関係者は熟読しなければならない。

とくに、「してはいけないこと」に書かれたことを、少なくとも日本のマスコミは平気でしている。


また、自殺が心の問題であることは否定しないが、うつ病・精神科への偏見をなくすべく啓蒙する、などということばかり

いつまでも言っていないで、まずは、物理的に防げることは防ぐべきだ。鉄道への飛び込み自殺は、全国各地の地下鉄で

採用されつつあるホームドア(プラットフォームのドア)を自殺者が多い場所、首都圏ならばJR中央線などの全駅に装備すべきである。

予算が、というのなら、テレビの地デジ化などよりも前に、自殺予防を優先するべきであったのではないか。

内閣府という内閣直轄の部署が自殺防止ホームページを設置しているのは、たんなるポーズで、

結局、この国は自殺者が何故、自殺に至ったかを考えようともしないし、本気で自殺者を減らす気もない、薄情な人間ばかりだ、と

考えざるを得ない。

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2006年12月06日(水) 「海自インド洋派遣6年目 無料給油、203億円分」「生活保護 削減額は400億円」←これが「美しい日本」なのか。
2005年12月06日(火) 「ある音楽家の教養の程度は彼のモーツァルトに対する関係で分かる。」昨日(12月5日)はモーツァルトの命日でした。
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2003年12月06日(土) 「首相、涙でイラク復興誓う…2外交官合同葬 」 外交官が亡くなったことは自衛隊派遣の理由にならない。
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