JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆私は、26年8ヶ月、サラリーマンをしていますが、今だに会社も仕事も嫌いです。 別に何かあったわけではないのですが、兎角(とかく)企業は 心底仕事が好きだ とか 仕事が楽しい 思ったことは一度もありません。 企業というところでは、特に、「若手」には色々「研修」と称する「洗脳」を試みます。 社会人たるもの、常に「向上心と持ち」、どのような部署に 異動になっても、どのような仕事を任されても、それが「好きになるように努力し」なければならぬ。 とか言われます。 真面目にそのように考えようと「努力」したこともありますが、 一生懸命努力するほど、精神的に追い詰められて、ノイローゼ気味になりました。 ある時、それは自己欺瞞だからだ、という簡単なことに気が付きました。 ◆サラリーマンは仕事を選べません。 仕事を選べないというのは、職業選択の自由を侵害しているわけではありません。 何故、我が社を志望するのか? 或いは、 もし、入社出来たらどのような部署に行って何をしたいか? と、バカの一つ覚えのように学生に訊きますが、そんなの分からんですよ。 「何故、我が社を」って、そこそこ有名で、潰れそうになさそうだし、受付のお姉さんも感じが良かったし ぐらいものですよ。どの企業が何をしていて、その業界ではどのような評価を得ているか。 経済界全体ではどのようなステータスにあるか、などということは、実際に会社員になり、 暫く時間が経って、世の中の仕組みを知るまで、分かりません。 また、「どんな仕事をしたいか?」も愚問で、そもそも学生は企業で正社員として、 働いたことないのですから、仕事とはどのようなもので、どこの部署に行ったら何をやらされるか 分かるわけがないのですよ。 そんなことは人事部とて、分かっているのですが、敢えて質問するのは、 「どの程度、演技力があるか?」「ウソでも、尤もらしい理由を考える知能があるか?」 をテストしている(それ「だけ」ではないでしょうけどね)と思っていい。 どんな仕事をしたいか?と訊かれて、ある仕事を希望したところで、最初からその部署に配属する気など 最初から会社には、ありません。 サラリーマン、特に私たち「総合職」は辞令が下ったら、ハンコ一つで どのような仕事でもしなければなりません。それが好きか嫌いか、全く関係ない。 一人一人の希望を忠実に叶えてやったら、会社など成り立ちません。 そういう環境で、「自分が好きな仕事」に遭遇する確率は極めて低いし、 たとえ、その低い確率が実現したとしても、数年に一回は人事異動があります。 一生、好きな仕事をしていられるサラリーマンなど、いないのです。 ◆嫌いだけど、食うために勤務時間は真面目に働いているのだ、と思えばいいのです。 それでも会社は、尤もらしい事をいうのですよね。 適性は自分で創るものだ。 などといいます。これは翻訳すると、 「自分が不得意な仕事をやることになっても、勉強して、得意になれ」 そんなこと言ったってね。事務職の仕事なんて、面白いってもんじゃないですよ。 しかし、我々は、入社を決めた時に、会社と「雇用契約」を交わしているのですから、 自分の時間と、労働力を提供しなければ、対価としての給料は貰えません。 私は、段々悟ってきまして、要するにつまらないものはつまらない、と思えばいいのだ と考えるようになりました。但し、仕事は我慢して一生懸命やる。 自分の怠惰さがばれないように、非常に集中しますので、何と職場の人々は 私の頃を「仕事熱心な人」と思っています。 私は、生来怠惰な人間です。働くこと自体、本当は非常に面倒臭い。 できることなら、一生、毎日、家でゴロゴロしていたいですよ。 そういう怠惰な自分を自覚していますので、会社ではそれを抑圧して、 とりあえず勤務時間は一生懸命にやります。嫌だなあ、面倒だなあ といくら思っても、仕事そのものをきちんとしていれば、なんら問題はない。 「仕事も会社も嫌いだ」と頭の中で考えていようがいまいが、結果として 給与に相応しい労働力を提供すれば文句なかろう、と思っています。 この、本当の気持ち。 本当は、俺は仕事(労働)も会社も大嫌いだが、食うためにはたらいているのだ。 を認識すれば、良いのです。書店の「ビジネスマン自己啓発書」コーナーに置いてある本には、 そういうことは書いていない。仕事を好きになる方法とか「プラス思考の勧め」とか、枚挙に暇がない。 言うまでもなく、本当に仕事が好きな方は、勿論それで結構です。 しかし、本当は嫌いなことを無理に好きになろうとすると、大変苦しい。 自己欺瞞だからです。「嫌いなものは嫌いなのだ」と考えると、 随分楽になりますよ。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年12月01日(火) 日銀の金融緩和強化策はデフレに効果があるのでしょうか。
JIRO
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