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JIROの独断的日記
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2010年11月06日(土) 「尖閣ビデオ流出『刑事告発も検討』国交相」「【尖閣ビデオ流出】ネット上アンケートは8割超が流出支持」

◆記事1:尖閣ビデオ流出「刑事告発も検討」 国交相(日経 2010/11/6 19:19)

馬淵澄夫国土交通相は6日、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件とみられる映像がインターネット上に流出した問題で、

流出経緯の解明のための刑事告発を検討していると明らかにした。

「(海上保安庁の)調査で十分解明できない場合は告発による捜査も考えられると閣僚から意見があった」と指摘。

「私もそういったプロセスもあり得ると思っている」と語った。視察先の群馬県長野原町で記者団に答えた。


◆記事2:「勇気ある」「政府が開示すべき」書き込み続く(読売新聞 11月6日(土)14時53分配信)

インターネットの掲示板などには、尖閣諸島沖の漁船衝突事件の映像流出に関連する書き込みが6日も相次ぎ、

反響を呼んでいる。

「隠すようなものではない」「海保の人はがんばっている」。簡易投稿サイト「ツイッター」には、多くの人たちが感想や意見を寄せた。

掲示板サイト「2ちゃんねる」では、「英雄だ」「勇気のある内部告発者」など、

流出を支持する声が目立ち、「政府が開示すべきだった」など国の対応を疑問視する声もあった。


◆コメント:民意が常に正しいとは限らないが、本件は世論の反応が自然である。

政府は、本来一般に公開していない、中国漁船衝突のビデオが勝手に海保の誰かによって公開された、

ということ、つまり、内部規律違反、コンプライアンスの問題として極めて深刻だというが、

石原都知事は「結構なことだ」と言い、記事2にあるとおり、国民も映像の「流出」をむしろ喜んでいる。


コンプライアンスがどうでもいいとは思わないが、本件に関しては私も、何故政府はもっと早くこれを

「流出」ではなく、公式に世界中に公開しなかったのか、と思う。

元来、領有権に関する中国の主張が無茶苦茶である。

その上に、今回、中国漁船の船長を逮捕したのは当然であることはこの映像が何よりも雄弁に物語っている。

隠すべき事ではない。


◆もっと深刻な「情報流出」は何故問題にしなかったのか。

政府はムキになって、「勝手にビデオを公開した奴はだれだ」と犯人捜しに血眼になっているが

情報流出を問題とするならば、もっと他に日本国益を損なう可能性が高い事案を問題にするべきである。

例えば、最近では、こちらの問題の方が深刻である。

◆記事:捜査協力者名もネットに=FBI要請資料など―国際テロ情報流出・警視庁(時事通信 11月1日(月)11時58分配信)

警察の内部文書とみられる国際テロの捜査情報がインターネット上に流出した問題で、

秘匿性の高い捜査協力者の名前や、米連邦捜査局(FBI)の要請で在日外国人を事情聴取する計画なども

流出していたことが1日、分かった。関係者によると、流出文書は警視庁公安部外事3課などが作成した警察内部の機密情報とみられ、

同庁が流出元や経緯などを調べている。同課は長期間にわたり、獲得した協力者を秘匿運用して国際テロ組織に関する情報を引き出し、

無差別テロなどの未然防止を図る専門部署。流出文書の中には「外事第3課」の文責で、

協力者から国際テロ組織の「兵士」について情報提供を受けたとの資料があり、協力者の実名も出ていた。

こちらの方がよほどヤバい。

前述の通り、尖閣諸島の映像は「何故、政府は外交交渉においてこれを使わないのか?」と思われるような情報であるが、

公安の捜査協力者って、ちょうど1年ぐらい前にNHKの土曜ドラマ「外事警察」で生々しく描かれていたインテリジェンスの世界の話。

日本国内にテロリストが潜伏しているのかいないのか、知らないが、それに関する情報をこっそりと公安に提供する、

テロリストにとっては「イヌ(密偵)」であるから、その名前がばれたら命が危ないし、これほどの機密情報を管理できないなら、

今後日本の公安外事警察に協力するものはいなくなるのではないか、という懸念すら、ある。


また、当時私も散々批判したが、日本国の国防を脅かす資料流出が自衛隊から何度も起きたことがある。

これは、過失と故意の両方だが、あまりにもお粗末なセキュリティ意識に唖然とした。

例えば、2006年2月、佐世保地方隊所属の護衛艦「あさゆき」の海曹長が私物のパソコンに入れていた機密文書、

「暗号書表一覧」、「H規約表B第55号」、「ツ乱数表(第51号)」、「非常用暗号書(G部分区用)(第51号)」

など五十八の暗号書名の一覧表がウィニーを通じて、世界にバラ播かれてしまったことがある。

どういうことかというと、これによって、自衛隊の暗号による通信が全て中国や北朝鮮によって解読されてしまう

のである。その時のことは、詳しく書いた。
2006.06.16 海上自衛隊の情報流出の深刻度

また、2007年には海上自衛隊員がイージス艦情報をCDにコピーし、その後上海に渡り、

あちらのキャバクラのオネーチャンにその情報を渡していた、という事件があった。

普通の中国人のキャバクラ嬢がそんなものを欲しがる訳が無く、日本の自衛艦は、まんまと中国の色仕掛けに

引っかかって、国家機密を渡してしまったのである。
2007.03.31 護衛艦「しらね」2等海曹、イージス艦情報持ち出す

海保のビデオ流出に関して刑事告発を検討している、と国交相は息巻いているが、

国家公安委員長は、警察の内部文書流出が、テロ対策に与えた影響を。

防衛省は、4年前と3年前に起きた情報流出が国家安全保障に与えた影響をそれぞれ、説明するべきであると思う。

ビデオを流出したのは誰か?を何やら異常に深刻視するのは、もっと重要な情報漏洩から国民の関心を逸らすための

カモフラージュではないかと思ってしまう。

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2009年11月06日(金) 【音楽】英雄の生涯 2005年ベルリン・フィル来日公演 於:サントリー・ホール。安永さんのソロが随所に現れます。
2008年11月06日(木) 「トヨタ、今期営業益74%減に下方修正」等々←よくぞこれだけ、景気の悪い話が並ぶものだ。
2007年11月06日(火) <民主・小沢代表>辞意撤回「もう一度頑張りたい」←これぐらいの悪党じゃないと政治家は務まらないのかね?
2006年11月06日(月) 「無知の知」
2005年11月06日(日) 「<NHK記者逮捕>視聴者の不信感に再び火」←受信料不払いの理由にはなりませんよ。/本田美奈子さん。
2004年11月06日(土) 新潟中越地震に群がるマスコミ・政治家の言語道断
2003年11月06日(木) <睡眠改善薬>「ドリエル」、都市部で販売好調←これは抗ヒスタミン薬であって、睡眠のための薬ではないのです
2002年11月06日(水) マスコミのいい加減さ

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