JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆補正、野党と事前協議=「有言実行内閣」と命名―菅改造内閣が発足・首相会見(時事通信 9月18日(土)0時23分配信) 菅改造内閣は17日夕、皇居での閣僚認証式を経て発足した。 ◆コメント:本当に実現出来そうなことは「有言実行」でいいが。 菅直人内閣総理大臣の記者会見に一問一答は(編集していない、という確証はないが) じゃあ、あんた。何のために総理大臣になったのかね? と思われてしまう。このため、最初の(今回内閣改造後、最初の)記者会見では、ある程度「景気の良い」ことを プロパガンダ風にぶち上げないと、サマにならぬ。それはわかる。 現状、日本にはありとあらゆる分野で問題があるけれども、一番国民の関心が高いのは、 あまりにも長く続くデフレによってもたらされる、景気の低迷を、菅政権はどうするつもりか、 ということであろう。この件に関して、菅首相は、 「追加の経済対策を盛り込んだ2010年度補正予算案の提出を検討していること」 を説明したり、 「経済に関しては一歩たりとも緩めることはできない」と力説した。 とのことだ。勿論、何もしなくて良いとは言わないが、今の景気の悪さは、 こう言ってしまうと実も蓋もないが、「どうしようもない」状態である。 何故かというと、世界中、景気が悪かったり、財政危機の不安があったり、 景気の良い中国も、はっきり言って相当ものすごい不動産バブルで、近い将来にバブルが崩壊したら、 景気が後退することが、目に見えていて、要するにどこも安心出来るところが無いからである。 日本国内の需要が低迷していても、世界の景気が良ければ、輸出で企業業績の改善を期待できる。 ドル円為替を日銀介入によって、円安にするのも、円高のままだと輸出企業の収益を圧迫するからだが、 日本は円安にしたくても、他の国々は、それをあまり喜んでいないから、介入自体に無理がある。 さらに、仮定上の話として、市場介入が予想以上に奏功して1ドル=90円台が定着したとしても、 アメリカもEUも景気が悪いのであるから、例えば自動車を輸出しても、飛ぶように売れることは期待出来ない。 アメリカの経済指標を見ると、依然としてリーマン・ショックの後遺症から雇用が安定しない。 このため、あれほど大衆の熱狂的支持を受けて大統領に就任したオバマ大統領も、直近の世論調査では、 遂に、「不支持」が「支持」を上回った。 つまり、日本政府が追加経済対策を実行し、日本銀行が現在0.1%である無担コールオーバーナイトもの金利の 誘導目標を完全に0にして(ゼロ金利政策)、かつ、非常に例外的な金融政策と前回はいわれた「量的緩和」の 両方を実行するという「大決断」をしたところで、市場は資金不足ではないのだから、急に設備投資や個人消費が 増加し(つまり内需が拡大し)、日本経済がみるみるウチに好転する、ということは、期待出来ない。 それは、どう考えても期待出来ない状況にあり、その責任は日本政府や日銀にあるのではない。 繰り返すが、世界中の経済が後退したり、不安定な状態なのが原因で、その大元はリーマン・ショックにある、 ということを、国民に説明することは、経済学など勉強したことがない私ですら、このように何とか 出来るのであるから、日本政府に出来ないはずはない。 無理なものは、無理なのである。しかもこれは何十年に一度というぐらい特殊な状況なのだ、 ということを説明するのは「言い訳」ではない。 現状を国が説明しないで、ただ、何とか景気が良くなるように、最大限の努力をします、と言うばかりなので、 「努力します」は当たり前で、現状を把握出来ていない多くの国民から、不要な誤解を招くのである。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年09月18日(金) 【音楽】華麗にして、奥深い、打楽器の世界。
JIRO
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