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◆「N響アワー」でドヴォルザークの名旋律を特集していました。
本日(2010年9月19日)のN響アワーは、
「郷愁の名旋律〜メロディー・メーカー ドボルザーク〜」
でした。私もちょうど一週間前に、
【音楽】ドヴォルザーク色々。「ユーモレスク」から「チェロ協奏曲」まで。(ココログ)
を書きました。ドヴォルザークのメロディメーカーとしての才能は万人の認めるところです。
先日のブログでも書きましたが、現代の前衛的な作品を遺した故・武満徹氏のような専門家ですら、
ドヴォルザークは、旋律が素晴らしいですよ。ああいうものに現代の専門家がてれちゃっているというのが、だめだと思うんですよ。不健康だ。
といっているほどです。
今日のN響アワーを聴いて「やられた」と思ったのは、先日私も取りあげた「チェロ協奏曲」で、
私も実はどちらにすべきか、迷ったのですが、第三楽章を載せました。本当に美しい旋律は第一楽章、
ホルンが奏でる第二主題なんです。独奏チェロがまだ何も弾かないウチにこんな美しい旋律をだしてしまっていいの?
というぐらい。この部分です。
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 第一楽章 第2主題
Dvorak Cello Concerto 1st Movment Excerpt
私は最初にドヴォルザークのチェロ協奏曲を聴いた時、悪いけれど、チェロ独奏より、
このホルンのあまりにも美しいメロディーの方が強烈に印象に残ってしまったほどです。
◆もう一度「ドヴォルザークの名旋律」では、二番煎じですから、他の作曲家も含めた「名旋律集」
今まで、私の日記では、随分色々な曲をご紹介しましたが、これは音楽ブログではないのです。
つまり、既にクラシック好きな方に読んで、聴いて頂いても嬉しいのですが、私は、
「今まで、クラシックなど関心が無かった」という食わず嫌いの方が、多少なりともクラシックに
興味を持って頂きたい、という気持ちを強く持っています。
ですから、小難しい曲はなるべく避けて親しみ易い曲を意識的に選びました。
「親しみ易い」条件には色々ありますが、まず、メロディーが美しい、或いは楽しい
ことだと思いました。
今日は、今までご紹介した曲の再録ばかりですが、随分沢山の曲をご紹介したので、
忘れられている場合もあると思います。「ああ、そういえば、こういうのがあったな」
と思い出して頂ければ幸いですし、初めての方も勿論歓迎です。
アトランダムに並べてもいいのですが、便宜上、時代の古い方から並べます。
◆バッハ。
バッハは毎週日曜日に教会で行われる礼拝の為に、都度「カンタータ」という曲集を作曲していて、
これが200曲もあります。これは、じっくり聴くと名旋律の宝庫なんですが、最初から、それをやると
マニアックなので、まずは、チェンバロ協奏曲BWV 1056ヘ短調の第二楽章「ラルゴ」。
これをオーボエ協奏曲にしていますが、どのような楽器で演奏しても美しい。
ここでは宮本文昭さんのオーボエでどうぞ。引用元は「ドリーミング・ストリーム」。
バッハのアリオーソ
BWV 1056 Largo
伴奏のハープは桐朋で宮本さんと友だちで、NHK交響楽団のハープ奏者を長く務められた、
篠崎史子さんです。これは新しく高音質にしたCDですね。最近何でもこれですな。最初のはもっと安くて、
CDジャケットに若かりし頃の宮本さんが載っていて面白かったんですけど。
◆ヘンデル。
バッハだけでもいくらでも名旋律があるのですが、断腸の思いで一人一曲にします。
ヘンデルは何と言っても、歌劇「リナルド」から昔は「私を泣かせて」、最近では「涙の流れるままに」と
訳されるアリアです。私が、日本音楽史上最高の声楽家と信じている森麻季さんの演奏で聴いて頂きます。
引用元CDは、麗しき瞳よ~ヘンデル・アリア集です。
≪リナルド≫ 涙の流れるままに
Lascia chio pianga
これは、あーだこーだ、言わない方がいいですね。
◆テレマン。
トランペット協奏曲 ニ長調より第一楽章をモーリス・アンドレがカラヤンの伴奏で演奏しています。
引用元は、トランペット協奏曲集です。
テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調 第一楽章。
Teleman Trumpet Concerto Adagio
トランペットの輝かしい高音が旋律の美しさによく合っています。
これは、トランペットに取っては大変な高音でして、誰にでも、このような音が出せるわけではありません。
◆カッチーニ。
数ヶ月前、カッチーニのアヴェ・マリアだけの特集を組んだほど。
宮本文昭・笑里さん親子の共演で。引用元はsmile
カッチーニ「アヴェ・マリア」
Caccini Ave Maria
この曲を聴いて、「汚い」と思う人は、いないのではないか、と思います。
◆マスカーニ。
このブログで、このように最初に音を載せたのがこの曲でした。
今日の最後はこれで。演奏は、カラヤン=ベルリン・フィルです。アダージョ・カラヤン・ベスト
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
Cavalleria Rusticana Intermezzo
クラシックを好きじゃ無くても、それは一向に構わないのですが、
このような美しい旋律を知らないで、無闇に「クラシック」と聞いただけで、一種の「敵愾心」を抱くのは、
もったい無いと思うのです。
今日、ご紹介したのは、ほんの数曲ですが、クラシックでは、こういう美しい作品が
多分、一生かけても聴き切れないほどあるのです。
今日もまだまだ、載せたい曲が沢山あって、不本意なのですが、また、続きをやります。
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