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JIROの独断的日記
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2010年08月27日(金) 「民主・小沢氏が代表選出馬表明、鳩山氏支持」←たしか、6月2日に幹事長を辞めたばかりですよね。

◆記事:民主・小沢氏が代表選出馬表明、鳩山氏支持(8月26日8時29分配信 読売新聞)

民主党の小沢一郎前幹事長(68)は26日午前、民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)に立候補する考えを表明した。

鳩山前首相も小沢氏を支持する考えを明らかにした。小沢氏は、菅首相が挙党態勢構築の要求を拒否したことを出馬の理由に挙げており、

挙党態勢を掲げて党内の支持を得る考えだ。代表選は、再選を目指して出馬する意向を表明している首相に対し、

小沢氏が鳩山氏の支援を受けて全面対決し、党を二分する戦いとなる公算が大きくなった。

小沢氏の「政治とカネ」問題や、首相が参院選で言及した消費税率引き上げも焦点となるとみられる。

小沢氏は東京都内で鳩山氏と会い、これまで菅首相の再選支持を表明してきた鳩山氏の協力が得られるなら出馬するとの考えを伝えた。

小沢氏はその後、記者団に「(鳩山氏から)『出馬の決断をするなら全面的に支援していきたい』という話をいただいたので、

不肖の身だが、代表選に出馬する決意をした」と述べた。

一方、鳩山氏は、記者団に「(2003年の旧自由党と民主党との合併時)私の一存で小沢氏を民主党に入れた。

小沢氏を支持するのが大義だ」と語った。


◆コメント:あのさ。政治家の仕事は何かね?

これは、流石に呆れてものが言えない。

鳩山前首相が民主党の両院議員総会で正式に「辞任する」と言ったのは、6月2日である。

これ↓は、その日に書いた、弊日記・ブログ記事である。

2010年06月02日(水) 「<鳩山首相>両院議員総会で辞任表明 小沢幹事長も引責」←辞めれば責任を取ったことになる人はいいですな。ココログ

辞任の際、鳩山由紀夫前首相は、
社民党を政権離脱という厳しい道に追い込んだ責任を取らねばならない。政治とカネに決別する民主党を取り戻したい。

と述べ、さらに、当時の記事には、
私も引きます。しかし、幹事長も恐縮だが職を引いていただきたい。そのことによって、新しい、よりクリーンな民主党を作り上げることができる」と要請し、小沢氏が「わかった」と応じたと述べた。
小沢氏は2日の党常任幹事会で「私自身も首相と同じように(辞任し)役員も総辞職する」と語った。首相は民主党の小林千代美衆院議員にも、北海道教職員組合の不正献金事件を念頭に「ぜひその責めを負っていただきたい」と、議員辞職など責任を取るよう求めた。

と書かれていた。

要するに、政治資金に関して不明瞭な人物が首相と幹事長に居座っていたら、民主党に対する国民の信頼(が本当にあったのかどうか分からないが)を、

失う、という理由で鳩山は首相を、小沢は幹事長を辞めたのである、と国民は理解した。

鳩山・小沢辞任当日の世論調査結果は、次のように報じられた。
◆記事:緊急アンケート〜鳩山首相辞任に半数が「賛同」、小沢幹事長辞任賛同は8割近く(6月2日16時20分配信 RBB TODAY)

今日午前に鳩山由紀夫首相が辞任を表明したことを受けて、medibaがリサーチ専用会員を対象に、「鳩山首相辞任表明」に関する意識調査を緊急実施。

半数近くが辞任に賛成すると回答した。調査は6月2日12時〜14時に実施、400人(20〜50代の男女各50人)から回答があった。

鳩山由紀夫首相辞任に対する賛否では、「賛同できる」(非常に賛同できる・賛同できるの計)は全体の46.8%、

「賛同できない」(賛同できない・全く賛同できないの計)は21.5%と回答。約半数が鳩山首相の辞任を「そうすべき」と思っていることがわかった。

一方、小沢一郎幹事長辞任に対する賛否では、「賛同できる」(非常に賛同できる・賛同できるの計)は

全体の77.5%と4分の3を超える人が賛同の意を示し、「賛同できない」(賛同できない・全く賛同できないの計)は6.0%に過ぎなかった


鳩山首相より辞任に賛同する人が多いのは注目される。(注:色文字は引用者による。)

小沢一郎が幹事長を辞める以前から、各種世論調査は、「小沢は幹事長を辞めるべきだ。」が7割を超えていた。

そして、辞めた後も、8割の人々が「辞めて当然だ」と思っていたのである。

言葉は悪いが「小沢は引っ込め」というのが民意である、といっていい。


それから、3ヶ月経っていない。

いくら菅直人内閣総理大臣が、参議院選挙で「所得税増税」を口にして、民主党が惨敗したからといっても、

日本の首相が2ヶ月や3ヶ月でコロコロ変わるべきではない。

しかもよりによって、政治資金で何やら訳の分からない所があり、もしかしたら起訴されるかも知れない人物が、

与党の代表戦に立候補するという。民主党のクリーンなイメージを回復する為に幹事長を辞めた人間が、

内閣総理大臣になるかも知れないのだ。

そして信じがたいのは、それを「あなたも一緒に辞めてくれ」といった鳩山由紀夫が支持するということだ。


私は、朝日新聞は好きではないが、27日付の社説、小沢氏出馬へ―あいた口がふさがらない

には、ほぼ全て同感である。

いつも書くけれども、日本国憲法第41条は、

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。


と謳っている。政治家、特に国会議員は「国権の最高機関」のメンバーであり、国民の信託を受け、法律を作り、

この国を如何に運営するかを話し合う重責を担っている。

現在、日本経済の置かれている状況は深刻である。円高、株安が急速に進展し、長らく続くデフレや悪化する雇用問題で、

多くの国民が困窮している。

それにも関わらず、国会議員たちは「政治」を忘れて「政局」の情報収集に血道を上げているのであろう。

誰に付けば、次の選挙で、再び自分が国会議員に当選できるか。如何に行動すれば、有利なポジションに付けるか。

私欲ばかりが前面に出ている。国会議員の私欲を満たす為に国会があるのではない。

本来の仕事をしろ、と言いたい。議員の怠慢を非難しない、マスコミも悪い。

27日付の社説で特にアホなのは、読売である。
小沢氏出馬表明 日本の針路を競う代表選に(8月27日付・読売社説)

そもそも、国民の非難を浴びて幹事長を辞したばかりの人間が内閣総理大臣になるかも知れない、

というだけでとんでもない話なのである。何が「日本の針路を競そう」だ。馬鹿も休み休み言え。

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2009年08月27日(木) 【差替】【翻訳】「日本の新しい道」(鳩山由紀夫氏が27日付ニューヨークタイムズに寄稿した論文)
2008年08月27日(水) 「超党派議員、法相に“大野病院事件”の控訴断念を要請」←「控訴反対」には賛成ですが、国会(立法府)が司法に介入してはいけません。
2007年08月27日(月) 内閣改造じゃなくて、安倍首相が辞めるべきなのです。
2006年08月27日(日) 政治家が、自分が書いた本の通りに政治を行うと思っている人はかなり、おめでたい。
2005年08月27日(土) 道路公団民営化のいい加減さを見ると、郵政改革が真面目に検討されているとは思えない。
2004年08月27日(金) 「ここ一番」で実力を発揮する、ということの厳しさ。
2003年08月27日(水) 今頃になって、「火星大接近!」なんて騒がなくても・・・。といいつつ、リンク集。

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