JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:衆院予算委:首相、平身低頭 谷垣氏「消費税、言葉軽い」 初の予算委、身内冷ややか(毎日新聞 2010年8月3日 東京朝刊) 参院選での民主党大敗後、初めての国会論戦が2日、衆院予算委員会で始まった。参院で野党が多数を占めるねじれ国会で、 ◆コメント:要するに国民生活なんかどうでもいいんだな? 日本国憲法第41条は、 国会は、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。 と規定しているが、予算委員会の与野党の質疑応答を見ていると不愉快極まりない。 自民党は、参院選で民主党に勝ったといって大得意。 昨年の衆議院選挙で野党となってから味わった「屈辱」を谷垣自民党総裁が筆頭となり、 菅直人内閣総理大臣を、あたかもネコがネズミをいたぶるように、執拗に揚げ足を取り非難し、憂さ晴らしをしている。 憲法の規定にあるとおり、国会は法律を作る。予算案を通すのがまず仕事だ。即ち主権者たる国民の不利益を極小化するため、 与党も野党も存在する。それを忘れて、狭い政治家の世界で、自民党が 民主党、思い知ったか?ザマを見ろ という、チンピラ同士のケンカをしている場合ではない。自民党が参院選で民主党より議席をとったからと言って、 今、衆議院を解散し、もし自民党が政権政党に返り咲き、谷垣内閣総理大臣が誕生したら、 万事日本の未来が開ける、と有権者が考えているわけではない。 民主党議員も馬鹿だ。小沢一郎がまた、陰で陰険にうごいているのだろうが、 予算委員会で、自分の党の最高責任者の選挙責任、つまり消費税率増税を打ち出したことが 敗因だったと、愚痴をこぼしても仕方がない。選挙は終わったのだ。 財政はいずれ健全化しなければならないが、今はとにかく、デフレを収束させる為には、 どうしたらよいか。日銀は限りなくゼロ金利に近い政策を取り続けており、金融政策での景気浮揚は無理だ。 経済産業省は2011年度の税制改正要望に法人税率5パーセント引き下げを盛り込む方針を固めた、と 新聞が報じているが、法人税を引き下げろというのは半ば外資の参入を容易にするための米国からの プレッシャーだし、法人税率を引き下げ企業収益が改善してもそれは、個人所得、つまり給料には ただちに反映されないから、個人消費は伸びない。 私は前から何度も書いているが、デフレを止め、景気回復を本格化させる為には、例え一時的に、 更に財政収支が悪化しても、所得税減税、地方税減税を強制し、家計の可処分所得を増やすべきだ、 と思う。家計が使えるお金が増えないと、財・サービスが売れないのだから、デフレスパイラルに陥る。 社会主義国家ではないから、国家が企業にたいして従業員の給与を増やせ、と命令することも出来ない。 個人所得を増やす為には従って、減税するしかない。アメリカの欧州も景気の先行きは不透明で外需はアテにならない。 内需を喚起するためには特定の財政出動により、需要を創出する手段もあるが、全ての業種に平等に効果をもたらさない。 頭の悪い私が必死に考えてもこれぐらいしか思い付かない。国会議員のセンセー方は、 国権の最高機関の成員である。さぞかし優秀だろう。もっと良い方法があるなら、早く実行するべきで、 国会での議論も「どうすれば、景気を活性化できるのか」に焦点をしぼれ。 繰り返すが、選挙に勝った自民党はいつまでもガキのように、 民主党、思い知ったか?ざまあみろ。 と憂さ晴らしで無駄に時間を使うな。 民主党員も仲間割れしているところをテレビで全国で見られたら、ますます、 こいつらが政権政党でいいのかな?まさか本気で小沢一郎を総理にする気ではないだろうな? と、国民から頼りなく見られるのだ。消費税率引き上げを口にしたのが、敗因であることは、 菅首相が一番、骨身に沁みて分かっているのだから、民主党員がこれ以上責めるのは余計だ。 そんなヒマがあったら、国会議員ども。本来の仕事をしろ。それぐらい分かれ。 お前ら、全員年収3千数百万も貰っているだろう。全部、我々が働いて納めた税金なのだ。 納税者が苦しんでいるときに公僕が遊んでいる場合ではないだろう。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年08月04日(火) 【音楽】ロッシーニ、歌劇「ウィリアム・テル」序曲特集、なんて出来そうにないでしょ?出来るんです。
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